*エネルギーボディー(サトルボディー)とチャクラ・第5身体(スピリチュアル体)―リング*
〜メルマガに連載中の過去の原稿から〜

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《エネルギーボディー(サトルボディー)とチャクラについて 第64回目の原稿より 第5身体(スピリチュアル体)―リング1》
 マウントフジフラワーエッセンスからみたエネルギーボディー(サトルボディー)、エネルギーワークをテーマに、第5身体(スピリチュアル体)のお話が続きますが、今回からは、第5チャクラのエネルギーの輪、エネルギーのリングについて、書いていきたいと思います。

 マインドが鎮まった時に伝達する、第5身体(スピリチュアル体)の無限の覚醒の振動。それは、思考や感情の揺れ動きや、ファンタジーの世界から自由になった、二元性を超えた天の次元です。そんな第5身体(スピリチュアル体)とも関わっている第5チャクラは、上位の最初のチャクラであると共に、それよりも下位のチャクラやエネルギーボディー(サトルボディー)を監督している、いわば特殊な役割を持つチャクラだと言えるでしょう。
 この事と関連して、連載第13回「ブルーについて」でも、第5チャクラと第5身体(スピリチュアル体)について書いていますので、よろしかったら併せてお読み下さいね。

 第5身体(スピリチュアル体)が天へと飛び立つ次元であるように、天の色ブルーの振動と共鳴する第5チャクラも、天の要素を持っています。
 第5チャクラと下位チャクラやエネルギーボディー(サトルボディー)との関係は、天にある無限の空が、この地上にある全てを見下ろし、また、包んでくれているのと似ています。それは、大宇宙が、私達の内なる小宇宙と共鳴している事とも似ています。
天のブループリントは、地の表現を形作る情報源なのです。第2身体(エーテル体)が、第1身体(フィジカル体)の鋳型であるように。DNAが、肉体次元での表現を決定するように。

 個というレベルでのその機能について、あえて分かりやく表現をすると、宇宙があるから私達が存在出来るように、第5チャクラがあってこそ、下位のチャクラは生きていけると言えます。第5チャクラは、天にあって、自らが信じているやり方に沿って、地上のチャクラ達の人生を支配するのです。その個という人格が、どう感じ、どう考え、どう反応し、どう振る舞うのかを。
 それは、この地上で体験するたびに下位チャクラに増強されて蓄積され、反響したものは第5チャクラへと戻っていき、更に補強され、下位チャクラとエネルギーボディー(サトルボディー)へと反響していくのです。それらは、時間軸の中で存在する、過去の情報とパターンであり、今と未来にも響いていくものだとも言えます。

 だからこそ、下位チャクラやエネルギーボディー(サトルボディー)へのワークと共に、第5チャクラにも働きかける事が、私達の霊的成長と、現実の変容に欠かせないのですね。
 第5チャクラの本来の創造性とは、人生の制限を増幅するのではなく、自由へと開かれていくものだという理解は、この次元に深く働きかける事で生じてきます。その理解は、時間軸や知識を超えたところから起こるものです。

 アメリカ人のヒーラー、プラサードが構築したリングという概念は、第5チャクラの機能の特殊性をシンプルに整理して、理解しやくしています。また、実際に現場でワークする上でも、リングにチューニングする事で、第5チャクラと下位エネルギーボディー(サトルボディー)を、とても丁寧に調整していく上で役立ちます。
 また、今回はそれについて触れていませんが、そこからより深い次元へと、入っていく事も可能なのです。

 リングは、5つのエネルギー次元の輪として、喉を取り巻いています。
 喉の一番下、鎖骨の上にある第1リング、喉仏の下の第2リング、喉仏の第3リング、喉仏の上の第4リング、喉の一番上、顎の骨の下にある第5リングといったふうに。それらは、それぞれのエネルギーボディー(サトルボディー)と同様、独立したものであると共に、互いに関わりあってもいます。
 この連載では、マウントフジフラワーエッセンスによるエネルギーワークとリングをからめて、セッション現場での体験について、書いていきたいと思います。
(つづく)


《エネルギーボディー(サトルボディー)とチャクラについて 第65回目の原稿より 第5身体(スピリチュアル体)―リング2》
 リングに働きかける際、5つのうちどのリングであれ、そのバランスが崩れている時、変形していたり、滞りが詰まりや収縮があったり、希薄であったり、付着があったり、あるいは大きさや厚みの違い、また、濁り、希薄さ、暗さといった色彩を通して、エネルギー状態を知る事が出来ます。音をはじめ、それ以外の多くの情報も通して、エネルギー状態を感知する事も多いでしょう。

 ヒーラー個人というフィルターによって、また、その時々に扱うテーマやクライエントによっても、リングから受け取る情報の次元や切り口は多彩です。
 その一方、ひとりのクライエントを複数のヒーラーがリーディングする際、それぞれの伝え方の表現はユニークで違っていても、多くの場合、共通の情報の核がそこにある事が少なくありません。これは、対面セッションであっても遠隔セッションであっても、同じです。

 フルセッションのエネルギーワークでは、リングの調整は、エネルギーボディー(サトルボディー)やチャクラに働きかけた後に行う事が多いかもしれません。エネルギーが調整されていくにつれ、リングは、整った美しい形となり、色彩も光輝き始めます。

 これは私の場合ですが、第1リングから第5リング迄、それぞれのリングが整い、それがエネルギーボディー(サトルボディー)に反響する迄、ひとつひとつ丁寧に、調整のプロセスを行ないます。それ以前でストップする事は、基本的にありません。
リングを通して響いていくエネルギーの反響に立ち会うのは、とても美しい体験です。時には、空間全体に、美しいエネルギーが溢れ出します。

 リングの調整の際には、マウントフジフラワーエッセンスから、大抵の場合は、薔薇の香を少し加えた「浄化外用」を使用しています。アナンタも活用しているこの方法を使うと、エネルギーの浄化と調整がとてもスムーズになるのです。
 マウントフジフラワーエッセンスが何故役立つかというと、リングのより微細な次元や、中心の空なる次元と簡単にコンタクト出来るからです。その次元が拡大すると、固まったものは、鎖が切れるようにバラバラになったり、とろけていったりして、自然に空へと溶け、スペースは広がっていきます。固定されたエネルギーにダイレクトに働きかけるよりも、ずっと楽で簡単なのです。
 また、それは、クライエントがその次元からの恩恵を受け取り、現実の人生での選択肢を広げる事、柔軟で新しい生き方、現実変化を促してくれます。

 マウントフジフラワーエッセンスのサポートと共にリングが調整されていくプロセスで、特定のエネルギーボディー(サトルボディー)やチャクラが、また動き出す事があります。それは、最初に調整した領域とは違った、より深い部分であったりします。
 リングの調整のステージにおいて、エネルギーボディー(サトルボディー)やチャクラのより深いものが浮上し、溶解し、解放が起こる時、それは、“ひとりでに起こってきた”といった表現がぴったりするように感じます。再び動き出している領域にセラピストは戻る必要なく、リングの次元に働きかけながら、ただそこにチューニングを合わせ、自然に解放が起こっているのを目撃するだけです。
 そんな時には、リングが下位のチャクラとエネルギーボディー(サトルボディー)の監督者である事と共に、リングへの働きかけの有効性を実感します。

 次回より、リングのひとつひとつのお話に入っていきます。
(つづく)


《エネルギーボディー(サトルボディー)とチャクラについて 第66回目の原稿より 第5身体(スピリチュアル体)―リング3》
 今回から、各リングについて、マウントフジフラワーエッセンスによるエネルギーワーク現場での体験をからめて、書いていきます。

 まずは、第1リングから。
 このリングは、5つの中で最も下位にあたり、肉体次元の位置としては、鎖骨の上にあります。その位置に相当するように、第1リングは、最も地上に近い第1チャクラ、第1身体(フィジカル体)を監督しています。

 第1リングの状態を見ると、物質界に根付き、生きていく力が、クライエントにどのように機能しているかを、確認する事が出来ます。より細かく見ていくと、外側への表現の仕方、内側でのエネルギーの保持の仕方についても、リーディングする事が可能です。

 また、この第1リングの次元にエゴがどのように同一化しているかを、他のリングの状態との関連性も含めて、見ていく事も出来るでしょう。
 第1リングの状態が、他のリングと、それらと関係したチャクラやエネルギーボディー(サトルボディー)のエネルギーシステムに、広く影響を与えている事は少なくありません。

 生きる事に関する主要な問題と関わるショックやトラウマが見られ、今世において、第1身体(フィジカル体)次元での不調和として表現されている場合、また、それが複数であったり、その人の歴史の中で繰り返し起こっている場合、そこに、生と死といったテーマが、時には今世を超えて強く見てとれるケースがあります。

 それが、第1リングから、チャクラやエネルギーボディー(サトルボディー)を通してどう表現されるかは、個々によって様々であり、対極の現われ方をする事もあるでしょう。
 例を挙げると、第1リングに、過去世からの生き延びへの強烈な熱意、個的であれ集合的であれ生と死に関する強い記憶がある場合(勿論、深い層で見ると誰にもあるものですが)、霊的な次元も含めた上位のリングにおいても、くつろぐ事のない過活動なエネルギー、自身の生き残りと安全性を基盤とする渇望が、追い立てるようにスペースを浸していたりします。
 「生き延びる事」と関連した、このリングにあるいわば健康的な野心が傷付いている為、他のリングでの表現も、スペースがなくなるのですね。くつろぐ事、油断する事、譲る事が、死と直結したものとして記憶されているのですから。

 こういった第1リングを持つ人を、私は密かに「偉大なる挑戦者」と呼んでいます。それは、この世界と結びつき、根付こうとする、その人の懸命な「命の力」です。その本来の強さや情熱が霊的な次元へと上昇した時、その潜在性は、この世界の様々な命の痛みや苦しみと関わり、生きて根付いた援助をしていく事として、表現される事もあるでしょう。
 そんな可能性をこの世界に携えて来た人は、人生の中で、生や死や病の場面に多く遭遇したり、そういった事と関係する何かを実際にしていたり、また、血縁や集合的な事柄といった命の結びつきに関わる事が、少なくないように思います。例えば、援助職を通して現実に根付いた献身をしていたり、自らの痛みを通して学んでいたりと、第1リングから湧き出たその表現が、周囲の人に、生きる事そのものへの感動をゆさぶる事もあるでしょう。

 そんなリングに呼びかけたがっているのは、潜在する普遍的な聖母意識とつなげてくれる、マウントフジフラワーエッセンスのハハコグサです。ハハコグサが与えてくれるのは、それがどのようなものであれ、生と死を含むそのままのまるごとの受け入れ、圧倒的で全面的な承認と赦しです。
http://www.floweressence.co.jp/Essence/EssenceQA2.html#QA4の下部分
(つづく)

《エネルギーボディー(サトルボディー)とチャクラについて 第67回目の原稿より 第5身体(スピリチュアル体)―リング4》
 今回は、第2リングについてです。
 第2リングは、5つの中で下から2番目にあたり、鎖骨と喉仏の間にあって、第2チャクラと第2身体(エーテル体)をコントロールしています。
 前回お話したように、最も下位の第1リングには、この世界での生き延びの本能、地上との結びつきの情報がインプットされています。
 この地上で生きていく中で、私達は、様々な人々や環境と関わります。時には親密に。そんな「関わり」の情報を映しこんでいるのが、第2リングです。

 第2リングには、人生の経験を幾度と繰り返す中で獲得した、関わりの仕方へのその人特有の信じ込みがインプットされています。それが、今の現実の中で、他者と親密な関係を結ぶ時にどう振る舞ったらいいかを、指令するのです。
 第2リングの信じ込みが形成されてきた背後には、今世に限定して言うならば、人々の中での体験、とりわけ小さな頃に、ごく近しい人々(両親、家族等)が、どうあなたと関わってくれたかが関連しています。つまり、愛情の豊かさ、親密さを、どのように体験させてもらえる環境にいたかという事です。

 近しい人と関わっている、つながっていると感じるには、互いに体温や息づかいを感じ取れる、温かで密接な距離というものが大切になります。
 勿論、私達は、言葉によっても、相手との親密さを確認出来るでしょう。でも、実際は、言葉の内容以上に、それを包み込むように醸し出している言葉を超えたものを、肌に近い領域で感じる事で、認識しているのです。
 例えば、触れてもらう事や抱きしめられる事、愛情深い雰囲気、こころを開いた親しみのある表情、穏やかで安心出来る声のトーン等を通して、私達は、愛情を与えてもらっていると実感するのです。

 そこには、第1リングが監督する、生き延びのパターンが関係している事もあるでしょう。か弱い小さな子供にとって、愛情を感じてもらう事が、この世界で必要なケアをもらい、生き延びる事につながる事もあるのですから。
 例えば、親の暴力。本来ならば、愛情の確認や表現でもある肌が触れ合う行為を、暴力として体験したとしたら。また、愛している、大切だと言葉では言いながら、行為では逆のメッセージを受け取っていたとしたら。その体験は、その子の第2リングに、どんな信じ込みを刷り込むのでしょうか。

 その半面、生き延びる為の衣食住が充分に与えられたとしても、そこに愛情や肌の温もりがなければ、子供は、親密さを体験する事は出来ません。冷たく、乾き、ひえ上がった体験は、第2リングを痩せさせ、親密になる事、同情する事、共感する事、人といて嬉しいと感じる感覚を、発達出来ないのです。
 例えば、目的もなく皆でだらだら楽しむ事が無意味な時間に思えたり、勝ち負けに関係なくプロセスを共有した喜びというものが理解出来なかったり。
 スキンシップを体験しなかった子供達の肉体や精神の発達への影響は、ボディワークの分野を始め、様々な領域で以前から言われています。

 愛情とサバイバルの混乱した体験がインプットされている時、その第2リングの状態は個々により異なりますが、例えば、第1リングの時に書いたような、追い立てるようなスペースのなさ、不自然な活発さとして認識される事があります。その追い立ては、愛情への焦がれです。そこには空虚もあるのですが、くつろぎのスペースとは違う、空虚だけど痛く、詰まったエネルギーです。

 その第2リングの情報は、チャクラやエネルギーボディー(サトルボディー)を通して、多様な現れとなります。例えば、ダイナミックな感情表現で物事をこじらせ、相手を振り回す事。密着して自分の事を話し続けたり、逃げるといった、安定しない距離感。胸の内と違う事を言う事。それらの表現の背後には、愛情が関係しています。確かな愛情と承認で、空虚感を埋めたいのです。
 たとえラブリーでオープンな言動をしていたとしても、そのエネルギーには、痛みでいっぱいの傷を砂糖でコーティングしたような、本物ではない感じ、たくさんの痛さ、空虚さがあります。それは、愛情への叫びの痛みです。
 そこでセラピストが第2身体(エーテル体)の同情モードで関わると、傷付けてしまったり、巻き込み巻き込まれてしまうかもしれません。

 第2リングにとっても、第1リングで紹介したハハコグサが役立ってくれます。ハハコグサから母の愛の滋養を受け取る事で、第2リングはバランスを思い出し始めます。ハハコグサは、人が人にするようなやり方で、その人を変えようとはしないのです。ただ、そのままのエネルギーに寄り添います。
 他者との親密な関わり、愛情をどう感じ取るかという事は、最終的には、自分自身との親密な関わりにつながります。ハハコグサの、どんな子でも許し育む母の愛のエネルギーの根っこは、宇宙的な母性とつながっています。それは、地上の誰に頼る事もなく、過去の行為や体験にも一切関係なく、宇宙から全面的に愛され許されている自分自身を、愛し許す事へと開いてくれるのです。
http://www.floweressence.co.jp/Essence/EssenceQA2.html#QA4 の下部分
(つづく)


《エネルギーボディー(サトルボディー)とチャクラについて 第68回目の原稿より 第5身体(スピリチュアル体)―リング5》
 今回も「第2リング」についてです。
 前回、今世であれば幼少期の両親やごく近しい人との密接な関わりと愛情の体験の情報がインプットされた「第2リング」が、現在の自分が、他者と親密になる際の振る舞いを支配しているといった話をしました。
 時には第1チャクラのサバイバルの次元も深く関わる、親密な愛情の体験。今回は、その詳細と、それを昇華していく可能性について書いていきましょう。

 前回書いたように、たったひとりでは生きていけない幼い頃、生きる為の現実的な環境が保護されていると同時に、愛情や親密さを感じるという感情的な保護の体験は、とても大切です。
 まだ独立した個としての次元が発達していない幼い子にとって、肌が触れ合う、あるいはひとつ屋根の下にいるといった密接した距離で、多くの時間を共にすごす人から受ける影響は、とても大きいものです。
 たとえ外側で親密な態度を見せていたとしても、その背後に隠した感情も含め、深くつながっている人からの情報を、その子の第2身体(エーテル体)は敏感に吸収します。外と内の矛盾、混乱も含めて。
 そして、類似の体験が繰り返されるたびに、それは、その子の人間観、世界観として第2リングにインプットされ、大人になった後も、その過去の信じ込みを元に、人々や世界と関わるようになるのです。

 家庭、仕事、地域、恋人、友人をはじめ、人間関係、人との関わりというものは、人生のあらゆる領域において、感情的な心地よさや満足感は勿論、環境的な快適さや満足を得る事にも、大きな影響を与えます。
 また、それとは逆に、人間関係が愛情豊かで親密で、気持ちが通じ合っているならば、環境が多少満たされていなくても、私達は、満たされた感覚を感じるものです。

 個人であれ集団であれ、私達が、そこから自発的に離れる時の大きな理由のひとつは、愛情や気持ちの共鳴、共有を感じられない事であったりします。

 私達は、他者を通して、自分自身の気持ちと、自分自身がここに居る意味を確かめようとします。時には自分の分身とも言っていいような、深い愛情を感じる存在から、愛情という栄養が伝わって来ないと、自分自身を空虚に感じるでしょう。

 愛情や親密さへの欠乏感がある時、私達は、その代償になるもの、例えば、過剰な食べ物、興奮するイベント、ゴージャスなモノといったもので、その空虚な感覚を埋めようとしたり、麻痺させようとしたりします。こういったパターンも、第2リングにインプットされ、固定され、そこから抜け出にくくなっていきます。
 そういった事から、人であれモノであれ、依存、中毒といったテーマに対しては、第2リングへのワークが大切だと言えるでしょう。

 愛情ある触れあい、親密で満たされ、心地よい感覚を得ようとする焦がれから、また、それを失う事への恐れから、私達は、様々な事をやり始めます。他者にも、自分にも、他者と自分との間にあるふたりの関係の仕方にも。

 第2リングにスペースがなく、過活動で不安定な場合、他者と自分との関係の仕方に、不安定さとして表現されます。それは、相手を求めているというよりも、母子をつなぐ臍の緒のような、ふたりをつなぐ愛情の絆、関係の仕方そのものを求めているかのようです。

 私達が成長すると、母親と一体である事から離れ、ひとりの個となっていきます。そこから離れて、より大きな世界に出ていきます。
 人と人との間の絆そのものは、親密であったとしても、ふたりの間にある「距離」なのです。空虚感から、そこを満たして距離をなくそうとすると、関係性に様々な問題が起こります。

 多くの人の第2身体(エーテル体)は、身体が何歳になっても、お母さんを求める無垢な子供のままのようであり、夢見る小さな少年や少女のままのようでもあります。
 この身体が活発な人の中には、たとえそれが不安定であったとしても、そのエネルギーの質に、ある種の無垢さ、甘さ、丸みがある場合があります。そんな彼等の第2リングは、健康的であれ不健康的であれ、人を惹き付けるスキルがインプットされています。
 セラピストが彼等を援助する際には、センタリングと共に、安定した距離というものが大切になってきます。セラピストのセンタリングを通して、中心に在る感覚が、クライエントのエネルギーボディー(サトルボディー)に伝達されるのです。カウンセリングの基本的な技法にのっとって、遠のいたらそれを酌みとって距離をとり、近付いてきたら距離を縮めるといった方法、その逆に、近付きすぎるので距離をとるといった具合に、“適切”な距離を求めてセラピストが自分のセンターからはずれると、巻き込まれたり、傷つけてしまう事もあるのです。共感と同情の境目が、曖昧になってしまう事もあるかもしれません。

 彼等には、「愛される人」といった表現も出来る、ある種の引力があります。その良さが健康的に表現されていく上で大切なのは、全てを受け入れるハートと、第2身体(エーテル体)をつなげる事です。第2身体(エーテル体)の無垢な子供の感情をそのままに抱きとめ、癒してくれるのは、他者ではなく、その人自身のハートなのです。それを、セラピストは援助します。その人が自分自身のハートとつながったならば、他者との関わりも変化し始めるでしょう。

 セッションをしていると、様々な体験をして来られたクライエントさんに出会います。その人がただこの世界に在る事の尊さにハートが触れた時、また、それをサポートしている存在を感じた時、涙が出そうになる事があります。エネルギーワークで横になり目を閉じているクライエントさんの脇で、目立たぬよう鼻をかんでいる私がいるとは、クライエントさんは夢にも思っていないでしょう。基本的に、セラピストがクライエントの前で泣く事はご法度ですから。
 ・・・第2リングについてのお話になると、そこにチューニングを合わせる事になる為、感情に触れる内容を書いてしまうようです。
(つづく)

《エネルギーボディー(サトルボディー)とチャクラについて 第69回目の原稿より 第5身体(スピリチュアル体)―リング6》
 今回からは、「第3リング」についてです。
 「第3リング」は、5つの中の丁度真ん中にあたり、喉仏の上にあって、第3チャクラと第3身体(アストラル体)をコントロールしています。
 第2リングは、他者との親密さ、感情を通した関わりについての信じ込みをインプットし、人生における対人関係での振る舞いを監督していました。「第3リング」は、ひとりの個である自分自身についての信じ込みがインプットされ、個として在る為に、人生の様々な領域において、どのような行動をとっていくかに影響を与えています。

 第2リングが、他者と親密になり、同じ調子で共鳴していく事と関わっているのに対して、第3リングは、他者や集団との共鳴から離れ、個としての自分を尊重する事と関係しています。
 それはまるで、母子をつなぐ臍の緒から離れて、あるいは、護られたひとつ屋根の下から出て行って、属している何かの一部である事、同じである事、似ている事、依存する事をやめて、個人の個性と独立を表明するかのようです。
 個としてどのように自己表現し、リアクションするかの背後には、自己イメージというものがあります。私達は、第3リングの自己イメージの情報に従って、外側で行動するのです。

 しばしば、第2リングと第3リングは、対立するかのように感じられます。まとわりつくような他者の影響や支配から自由になって、本当の自分自身を表明したい!と思う人は、少なくありません。また、誰にでも、人生の時を経る中で、個である事の芽生えというものがやって来るものです。
 第3リングには、個としての自分と、個をとりまく他者や集団という対立の構造からくる、個としてどう在りたいか、どう認められたいかという自己像がインプットされているのです。

 第2リングについてのお話の前回、「個人であれ集団であれ、私達が、そこから自発的に離れる時の大きな理由のひとつは、愛情や気持ちの共鳴、共有を感じられない事であったりします」と書きました。

 こういった一見否定的にも感じられる出来事が、そこに感情が大きく関わっていたとしても、結果として、個としての自分自身の目覚め、独立や自立の引き金となったという人もいるのではないでしょうか。
 例えば、離婚、退職、独立、引っ越し、留学といった、一種の動きや移動は、場所や立場といった動きと共に、第3リングにある、内なる自己イメージの揺さぶりも引き起こるものです。むしろ、第3リングが揺さぶられ、固まった古い自己像の信じ込みが手放され、新しい自己像が活性化された事で、外側の世界にそれが具体化されていくといった方が、いいのかもしれません。

 第2身体(エーテル体)での関わりから受ける保護や影響下から離れる時、決別が起こる時、同じ調子であったものから離れる事は、それが人であれ環境であれ、場合によっては、自分自身の分身を引きちぎられるような体験、支えや安定を失う体験であるとも言え、最初は、痛みが伴う事もあるでしょう。

 私達の人生は、変化の時の中で動き続けます。第2身体(エーテル体)で溶け合い、漂っている事から自立していくプロセスは、人生の自然な流れを許し、その主役である個としての自分自身を尊重したとしたら、誰にでも、何度となく起こるものです。そしてそれが、その人の自己の可能性を広げ、人生を豊かで新鮮なものにしてくれるのです。

 古い信じ込みを手放す事と新しいものを創造する事は、第3リングに関わらず、全てのリングが持っている潜在力です。

 勇気あるジャンプを後押ししてくれるマウントフジフラワーエッセンスに、ダンチクがあります。
http://www.floweressence.co.jp/shop/cgi/item.cgi?item_id=MF22&ctg_id=MF&page=1
 《開拓》というキーワードを持つダンチクは、柔軟性と強さ、受容性と能動性といった、一見対立的なエネルギーを併せ持っています。
 変化の時期、その流れに抵抗したり、過去にしがみつく事なく、古いものを手放して新しい世界へと飛び込む事。そして、新鮮な創造をしていく事。
 瞬間瞬間、私達には、無数の中から選べる自由があります。そんな生の自由さと不確かさの中にいる自分を許し、今!というタイミングに寄り添う事を、ダンチクに後押ししてもらいましょう。
 人生で動きや変化の兆候がやって来た人には、このフラワーエッセンスは、頼もしいサポーターとなってくれるでしょう。
 そして、忘れないで下さい、変化のタイミングは、一見、アクシデントや不運だと感じる出来事の中にも、存在しています!
(つづく)

《エネルギーボディー(サトルボディー)とチャクラについて 第70回目の原稿より 第5身体(スピリチュアル体)―リング7》
 今回も、「第3リング」についてです。
 「第3リング」にインプットされた自己像、自己イメージの情報は、自己の可能性を狭めるものであり、同時に、自己に安定と安全を感じさせてくれるものでもあります。私達は、「第3リング」に蓄積された「これが自分だ」という信念に同化しているのですから、そこから発信され、人生の中で具体化されていく振る舞いは、そう簡単には変えられないものです。
 前回書いたように、大きな出来事や環境の変化といったきっかけでもない限り、あまり揺さぶられる事はありません。

 でも、たとえ大きな出来事があったとしても、第3リングの自己イメージが変わる事は、そんなには簡単でないとも言えましょう。常にコロコロと自己イメージが変わってしまうと、現実生活の中での私達の振る舞いも精神状態も、とても不安定なものとなってしまいますから。
 第3リングは、それがどのような状態であれ、自己を守ろうとして、働いてくれているとも言えるのですね。

 そういった事から、第3リングの支配下における個人としての振る舞いや外側への自分の見せ方が、自分自身にとってどこかで居心地のよくないものであったとしても、消極的に何とかうまくやり過ごせたり、対外的に自己を保てると思われるのであれば、それは続けられるかもしれません。何とか変えようとしても、変えられない事もあるでしょう。
 第3リングの自己イメージが、それが自分にとってポジティブな感じのものであれネガティブな感じのものであれ、表層の次元において、何らかの機能を果たしてくれている場合もあるかもしれないと理解している事は、大切です。

 そうでないと、自分の行動や振る舞いと戦ったり抑圧してしまうといった、方向性の違った事をしてしまい、結果的に、第3リングの信念をもっともっと複雑化し、強化するのを助ける事にもなるかもしれません。ポジティブな信念とネガティブな信念が対立する事で、また、対立する信念が深く封じ込められる事で、第3リングはますます固まり、スペースは狭まってしまうのです。

 「自分自身を変容したい!」、「もっとよくなりたい!」という真摯な気持から、その方にとっては、結果的に無理にコントロールしたり、つらさの感覚を拡大させるようなワークをしてしまい、苦しくなったクライエントさんが、こちらのセッションに来られる事があります。
 抑圧されたものは、第3リングと第3身体(アストラル体)の中で、より深く沈み込んでいき、強固なエネルギーブロックや緊張を作り出すのです。
 一般的に見ても、個としてのパワーや行動を起こす事とも関係するこの第3の次元は、誰もが緊張していると言えます。

 そのような事からも、勿論、全てのリングがそうではありますが、とりわけ第3リングにワークする際には、ひとつの信念に別の信念が取って代わるといった方法とは全く違った次元での、明晰性というものが大切になります。そこでは、スピリチュアルハートも大切な役割をしてくれるでしょう。
 例えば、「マウントフジフラワーエッセンス講座」では、リング全体を通しても、蓄積やコントロールを手放す事を感得していきます。リングの信念にもたらされた柔らかさと動きは、今迄とは異なった次元での変容を招待するスペースを拡大します。

 第3リングの自己イメージの情報は、個として独立して在る為にありますが、その対極には、個をとりまく他者や集団といった、外側の世界との対立があります。私達は、自己イメージを元にした振る舞いや表現を、集団の中で行います。集団から、個としての自分を認めてもらう為に。あるいは、それが物質的なものであれそれ以外のものであれ、何かを得ようとする為に。
 そこには、パワー、コントロール、比較、恐れといった事が、大きく関係しています。逆に言うと、外側の環境や力関係次第で、自己イメージは変わっていったり、別の側面に光があたる事もあるかもしれないのです。
 自己イメージとは、外側に依存しているのですね。私達は、外側からの反響や評価を通して、自己を確認し、様々な表現するのです。

 また、第3リングのスペースを欠いた活発さ、あるいは動きの欠如は、本来なら補い合うはずの第2リングを圧迫します。第2リングの、共感性や感受性を抑えつけます。
 「感情に引っ張られて弱くなってはいけない、自分の為に突き進み、達成するんだ!」、「問題なく過ごすには、自分の気持ちは出さない方が安全さ」といった感じです。

 外側との比較や評価とは別の次元で、外側に頼る事のない、独り在る個としての自分のパワーの源の次元へとつながっていく可能性が、第3リングにはあります。
 第3リングに、スペース、瞑想的な質がもたらされると、そこにある制限された信念への固定がほどかれ、柔軟性と広がりが生まれます。
 第3リングの自己イメージから退いたところで覚めている事で、それを否定する事なく、同化から自由である事に気づきます。

 自己イメージによって、外側の世界に見せる衣装や仮面が決定され、それにそって役割を演じる機能は、集団の中で大切なものです。それと同時に、衣装や仮面は、皮膚の外側にある、着脱自由であってよいものであり、元々は、特定のものであるべき制限もないものです。
 それは、自分自身の本質的な価値とは異なる次元にあるものです。
(つづく)

《エネルギーボディー(サトルボディー)とチャクラについて 第71回目の原稿より 第5身体(スピリチュアル体)―リング8》
 今回からは、「第4リング」についてです。
 「第4リング」は、5つの中で下から4番目にあたり、喉仏と顎の骨の間にあって、第4チャクラと第4身体(メンタル体)をコントロールしています。
 第3リングには、個としての自己イメージがインプットされ、現実の外側との関係において、個である事を保つ為にどのように振る舞い、表現するかに影響を与えていました。
 「第4リング」は、個である事を超えた領域と関連しています。見返りを求めない無条件の愛、普遍的な愛、あらゆるものに対する慈悲、全てがひとつであるという一体感といった領域に関連した信じ込みが、インプットされているのです。

 第1リングの、生き延びる為に戦うか、それとも逃げるか。
 第2リングの、感情的な執着、依存、愛を得る為に与えるといった条件付きの愛。
 第3リングの、個人のパワーや勝ち負け、世間に見せている仮面。
 こういった領域に対して、第4リングでは“無条件の愛”が関わっていると聞いて、ネガティブな印象を受ける人は、あまりいないのではないでしょうか。

 エネルギーワークの現場において、多くの人々にとって、主に働きかける事となるのは、第1〜第3の次元です。そして、そこには、私達が見たくないもの、隠したいもの、嫌な感じがするものが、沢山蓄積されているものです。身体や呼吸を通して、これらの次元のエネルギーを動かすような動的なワーク、ボディワーク的アプローチでは、たくさんのカタルシスが起こったりもします。

 それに対して、第4の次元に働きかける際には、しばしば、世界へと愛を開いていくようなワークになったり、時には、天上的な領域とつながるようなワークになったりします。
 ワークの仕方や質によっては、その肯定的で幸せ感一杯な雰囲気に、現実逃避や善い人ぶっているかのような“嘘くささ”を感じて、抵抗を覚える人もいるかもしれません。皆が天上的な世界に浸っている中で、自分だけがそのような反応をすると、「ハートが閉じている」と思われそうですね。でも、その反応の深いところには、この次元を超えた真実、真理を知りたいというスピリチュアルな渇望があるのかもしれません。実際、第4の次元の高いところでは、内外の 現象と同一化しない気づき、観照が生じてくるのです。
 第4の次元のワークで大切なのは、天使的な世界にハート全開にしたり、常にハッピーに振る舞う事が目的ではなく、自分に起こっている事、自分以外の人に起こっている事、その全てをそのままに許し、抱きしめる事です。そして、そこから、ただそれを観ている事へと気づきが拡大していったなら、第5の次元へと向かう第4の次元に、開いていく事となるでしょう。

 第1リングから第3リング迄が、個人的であったり現実的であったりするのに対して、第4リングは普遍的で精神的です。エゴイスティックな人間から離れて、人類愛に目覚めているような、何となく精神的で高尚な印象がありますが、実際、精神的な事柄、知性、想念に対する信じ込みも、このリングにインプットされています。

 第4身体(メンタル体)のお話の際、この次元で陥りやすい危険性について触れた事を、覚えていますか?第4身体(メンタル体)のおさらいは、下記をご覧下さいね。
http://www.floweressence.co.jp/Essence/MailMagazine6.html

 第4リングにも、知らず知らずのうちに課している制限というものがあります。そこでは、他のリングも微妙に関わっていたりします。

 ・・・あなたは、無条件の愛に対して、どのような信じ込みを持っていますか?
 精神的である事、高次元の事とは、どんなイメージですか?
 そして、その信じ込みによって、限定されている現実での振る舞いはありますか?
 また、その信じ込みによって、時には偶然の想定外の出来事も含め、よく引き寄せている現実はあるでしょうか・・・

 自他のそのままを許していくマウントフジフラワーエッセンスに、「自己肯定と許し」があります。
 http://www.floweressence.co.jp/shop/cgi/item.cgi?item_id=MD06&ctg_id=MD&page=1
 素のままの自分を認め、愛する為のこのボトルは、今迄生きてきた体験によって蓄積された、不完全さ、欠乏感、罪の意識への信じ込みを解いてくれます。時には、それが、歴史や文化の中で、家族、部族、国といった、個を超えた集合的なものとなっている場合もあるでしょう。
 信じ込みは、私達を、喜び、シンプルさとは逆の方向へと駆り立て、人生を、複雑で、難しいものにしてしまう事があります。それは、自分以外の存在にも、同じ信じ込みを強いる事へと連鎖していきます。
 「自己肯定と許し」は、こういった信じ込みに反逆したり、抑圧したり、別の何かに置き換える事とは違った在り方へと開いてくれます。私達を、神聖な役立たず、偉大なる不完全さへとくつろがせてくれるのです。
(つづく)



《エネルギーボディー(サトルボディー)とチャクラについて 第72回目の原稿より 第5身体(スピリチュアル体)―リング9》
 今回も、「第4リング」についてです。
 無条件の愛、慈悲、精神性への信じ込みに関係する「第4リング」は、他の下位リングのようなネガティブな印象、問題があるとは感じにくい為、それだけ同化への抵抗が少ないとも言える座です。だからこそ、その幻想について、「何とかしよう」とは思いにくいものです。
 勿論、何とかしよう、変容せねばといった思いは、緊張となり、本筋でないところへと私達を駆り立てもします。でも、その思いは、ある地点で手放し、それを超えた高みへとシフトする、最初の動機付けにもなってもくれるものです。無努力になる為に努力する、といった矛盾や混乱が、そこにあるのですね。
 でも、私達が「変わりたい!」と心底思う時、たとえある次元での緊張や葛藤のようなものがあったとしても、そこには、未知なる自分へと成長していこうとしている姿があるのです。

 第4の次元には、天上的な幻やファンタジーへの同化、サイキックな遊びに沈んだままになってしまう危険性があります。そういった状態が起こっている時、その大元となっている第4リングには、充分なスペースがなく、また、他の下位のリングが固まってしまっている事もあるでしょう。

 一方、病理性のあるものも含めた、過度にバランスを崩した状態はともかくとして、下位の次元で引き起こされている痛みやつらさを携えて進んで行く上で、第4の次元の開いた幸せ感が、最初の転換のサポートとなる事があります。
変容したいという焦がれが、真の自分との出会いへと動き始める動機付けとなってくれるように。
 幸せ感、何も問題がないといった肯定的な感覚をハートで喚起する事によって、つらい時期、何とかやっていけたり、別のドアを開き、状態を転換するきっかけとなる事もあるのです。

 この連載において、第4身体(メンタル体)についてのお話の際、その次元の危険性について、たくさんの事を書きました。
 と同時に、矛盾するかもしれませんが、マウントフジフラワーエッセンスのセッションの現場において、セラピストは、クライエントの幻想を否定しません。そういった周辺の事柄に何かをしたとしても、クライエントの深みにある本質は、損なわれないものです。そして、セッションにおいて、幻想もまた、クライエントが持っている「役立つ資質」となり得るのです。
 そこでは、こうなりたい、変わりたいというクライエントの想念から創造された幻想は、想念の枠を超え、変化の新しい可能性を開いてくれる資源となります。セラピストが、ありのままと共に在る事の応援は、クライエントが自分自身で歩き出す力を援助します。それは、何かをするといった内容というより、共に共有する事で起こる伝達です。

 「スピリチュアルハート」は、変質、錬金術の座であり、全てを抱きしめる座です。そこに触れる事によって、第1〜第3の癒しは起こります。

 今、集合的にみて、世界は、第4の次元を迎えようとしているのかもしれません。そして、その高みには、第5の次元への扉が開かれています。
 マウントフジフラワーエッセンスの講座で、参加者の方々がフルセッションをされている時、意識していてもしなくても、自然に、深い次元に触れている姿を受け取ります。
 興味深い事に、自分は視えない、感じられないと思っている人が、低次のファンタジーへのこだわりや期待が動かない為、ダイレクトに、空っぽのスペースに入っている事があります。
 セッションにおいても、クライエントご本人が意識する事なく、とても深い事を言われたりして、ドキッとする事があるのです。
 マウントフジフラワーエッセンスとその方がダイレクトにつながる事で、癒しは、ひとりでに起こってくるのですね。
(つづく)



《エネルギーボディー(サトルボディー)とチャクラについて 第73回目の原稿より 第5身体(スピリチュアル体)―リング10》
 今回からは、「第5リング」についてです。
 「第5リング」は、5つのリングの中で最も上の位置、顎の骨の真下にあります。
 この特別なリングには、下位の4つのリングを取りまとめる役割があります。「第5リング」は、各チャクラやエネルギーボディー(サトルボディー)を支配する4つのリングが、どのように他のリングと関わり、影響し合っているかを監督するのです。そして、それらによって成り立っているリングの全体像としての在り様も、管理していると言えるでしょう。
 つまり、単体としての4つのリングという部分的な領域だけでなく、相互作用を含めたリングの構造全体を取りまとめている、「マスターリング」なのですね。
 例えて言うなら、集団のメンバーの個々の状態、個々に起こっている事柄だけでなく、集団というひとつの構造として何が起こっているかも見るのと似ています。

 4つのリングを、リングの作用として見た時、そこに現れる動力というものがあります。各リングは、他のリングの影響も受けるし、集まった全体としてのリングの影響も受けています。そしてまた、各リングが、全体に影響を与えてもいるのです。
 木のひとつひとつが集まると、森になります。第5リングは、個々の木の状態を見ると共に、森全体としての動きを見ている見張り人なのです。

 第5チャクラとして見るならば、下位のチャクラやエネルギーボディー(サトルボディー)の青写真、設計図が、そこに含まれていると言えるでしょう。第5チャクラは、そこにある各リングの情報、つまり、4つのリングとそれを管理する1つのマスターリングを通して、対応する4つの各チャクラやエネルギーボディー(サトルボディー)とその相互関係を、監督しているのです。
 こういった働きからみて、第5チャクラ、第5身体(スピリチュアル体)が、下位のそれらとは違った次元だという事が、想像出来るでしょう。

 それぞれのリングの外側には、個としての情報が、より内側に入ると、集合的な情報がインプットされています。つまり、全ての情報の宝が、そこに埋もれています。私達は、それらの情報から、あらゆるものを活用出来る可能性を持っているのです。

 マウントフジフラワーエッセンスは、私達に内在する可能性、本質を開くサポートをしてくれます。それは、特定の目的や情報に制限してアクセスする、といった作用ではありません。マウントフジフラワーエッセンスの特徴は、現象や形態の「部分」を刺激するだけでなく、より深い次元からそこに働きかけていくという事。特定の制限から「全体」へ、隠された可能性へと開いていく事をサポートしてくれるのです。現象の中での揺れ動きを超えた次元には、部分も内包されています。使用者の方々から、マウントフジフラワーエッセンスの作用について、独特の特徴を持っているとよく言われるのは、そういったところからきているのかもしれない、と感じています。

 でも、現実的に使うにあたっては、マウントフジフラワーエッセンスは、シンプルで、難しくなく、あまり禁止事項というものがありません。希釈してスプレーでオーラに噴霧する際に、精油、ローズウォーター、オーラソーマ製品等の香をたらして頂く事も出来ます。また、他のあらゆるフラワーエッセンス、それ以外のエネルギーエッセンスと混合して頂く事が可能です。

 ただ、世界中で開発されているエッセンスには様々な保存料が使われており、単独のブランドでも、異なるブランドとの混合によっても、ブランデーの色が抜けたり、濁ったり、澱が発生したりする事があります。こういった物理現象は、衛生的にもエネルギー的にも、問題ないものです。(保管の際の衛生上の事、エネルギー現象的な事は別としますね)
 もし、他ブランドとの混合によって澱や濁り等が生じて気になさるようでしたら、少し面倒ですが、それぞれを別のボトルにミックスしたものを、同じタイミングで使用して頂くといいかと思います。あるいは、飲むたびに、各々をお水等に該当滴数たらして混合したものを、ゆっくり飲んで頂く方法でもいいでしょう。
(つづく)



《エネルギーボディー(サトルボディー)とチャクラについて 第74回目の原稿より 第5身体(スピリチュアル体)―リング11》
  今回も、「第5リング」についてです。
 「第5リング」は、下位の4つのリングの関係性や、全体としての構造を管理する特別な「マスターリング」。今回は、その相互作用について書いてみたいと思います。
 自分自身を含めた世界観の信じ込みは、体験の積み重ねによって創造されていきます。そして、私達は、その世界観を元に、考え、感じ、行動するようになり、それらは、世界観を実証する出来事を引き寄せます。引き寄せた出来事は、更に世界観を強固にする証拠、裏付けとなります。こういったループの中で、私達の思考、感情、行動は、制限され、固定され、世界観の信じ込みもかたくなになっていくのです。
 ボディワーク的な見地から見ると、それらは、身体の次元をも固定します。例えば、呼吸、動作、体型といった身体の“癖”として。身体の固定、特定の癖は、そうする必要がない時でさえ、それに呼応する思考、感情、行動を呼び起こすようになります。その人の「身体の姿勢」は、その人の「生き方の姿勢」なのです。
 そんなふうに、私達に属する様々な部分は、互いに複雑に関わり合いながら、全体としての私達を創り上げているのです。

 私達に属する様々な部分の相互作用によって、私達の全体像は現れてきます。パズルのピースが互いにつながり合う事で、全体像が創られていくように。それは、つながり合う事で、部分の総体以上のものへと成長します。全体となる事で、より大きな新しい生命を得たように。
 その背後にある世界観の信じ込み、パズルの情報をインプットしたリングもまた、単独ではなく、それぞれが関わっていると言えます。何故なら、ひとつの経験が私達の様々な領域に影響を与えていくように、そのくり返しで固定していく世界観というものも、単独の領域だけで独立して成り立っているものではないからです。それは、集合した塊としての機能、構造を持っているのです。

 そういった事から、セッションにおいてリングに重点的に働きかける場合、5つのリング全てにワークする事が理想的です。

 また、生き方の姿勢、世界への応答の仕方を創造する世界観の信じ込みは、今世という単位だけではなく、過去世からの経験によって、固められてきたものでもあります。
 つまり、リングには、今世だけではなく、何世にも渡る情報がインプットされている事から、今世の人格を超えたところにも、間接的に働きかける事になると言えるでしょう。

 リングの深いところには、大小様々な集合的な情報、更に内側には、制限のない情報があります。私達が、膨大な情報から特定のわずかなものを選択してしまうのは、幾世もの経験が関係しています。経験が、リングを固くし、制限された情報にしかアクセス出来ないようパターン化してしまうのですね。

 それ故に、私達が、思考、感情、行動、身体のパターンを変えようと、ひとつの領域、部分だけで頑張ってみも、ちょっとしたきっかけで、すぐに元に戻ってしまうのです。その背後には、多角的な次元で複雑に絡み合っている、何世もの経験があるかもしれないのですから。

 しかしながら、第5身体(スピリチュアル体)は、人格を通した表現としての自己から、個としての痛みや苦しみから、自由になっていく覚醒の次元です。右に左に、内や外へと、行きつ戻りつ、変化する現象や形の背後にある、空っぽさへと向かう次元です。
 第5チャクラにあるリングの創造性は、世界観の固定といった制限された領域ではなく、もっと自由で際限のない次元へと拡大していく可能性を持っているのです。
 リングの中心へと入っていくと、そこには、何もないスペースが存在します。

 空っぽさとつながるマウントフジフラワーエッセンスに、「スピリッツ」があります。
 http://www.floweressence.co.jp/shop/cgi/item.cgi?item_id=MF66&ctg_id=MF&page=1
 この「霊的な意識の水滴」であるエッセンスは、あらゆる言葉が生じてくる前の何もないところ、雲の背後にいつも在る空へと焦点を合わせてくれます。
 スピリッツは、全てのマウントフジフラワーエッセンス、バタフライ&シーエッセンスをはじめ、その他のあらゆるフラワーエッセンスやヴァイブレーションエッセンスにも加えて使用する事が出来ます。
 「セラピーやヒーリングを受けた時はいいけれど、その後にまた戻ってしまう、変化が日々の生活に活きていかない」という人は、日常でのアフターケアとしても重宝するでしょう。
 弊社の全てのフラワーエッセンスの講座では、より微細な領域への感受性、気づきを高める作用がある事から、スピリッツを加えた保存料をベースとして使っています。
(つづく)



《エネルギーボディー(サトルボディー)とチャクラについて 第75回目の原稿より 第5身体(スピリチュアル体)―リング12》
  今回も、「第5リング」についてです。リングの最終回として、第5チャクラとリングについてのまとめを書いていきたいと思います。
 下位のエネルギーボディー(サトルボディー)とチャクラの状態を管理するという役割からみて、第5チャクラは、特別の創造力を持っていると言えます。空の高みに座して、地上で起こる現象を見守り、影響を与えている霊的監督者のように。私達が、地上で起こる現象に一生懸命働きかけて、様々なものを組みたて直したとしても、霊的監督者の意思、天からの軽い一撃で、地上はまた元に戻ってしまうのです。
 そんな第5チャクラの特殊性から、エネルギーワークの現場において、下位のエネルギーボディー(サトルボディー)やチャクラに働きかける際、第5チャクラにもワークする事で、相乗的な作用が起こるのです。そこでは、第5チャクラは、切り離された支配者、あるいは戦う敵や障害ではなく、未知なる創造性を開くものとなります。
 マウントフジフラワーエッセンスの場合、上位のエネルギーの次元から、その調整が下位に降りていくといったプロセスを経て、ヒーリングが進んでいきます。そんなプロセスの中で、ある次元の揺さぶりが大きな場合、特にそのエネルギー次元で、クライエントは、ヒーリングの作用を認識します。
 それは、自分自身に関する認識だけではなく、家族や近しい人々、集合的な状況といった外側の変化を通して、「ああ、ヒーリングが起こっているのだ」と、鏡のように認識される事も少なくありません。

 異なる次元のエネルギーボディー(サトルボディー)に作用するマウントフジフラワーエッセンスのエネルギーは、個々のクライエントの状態やテーマによって、最もふさわしい次元から、共鳴の意識化を起こしてくれます。
 マウントフジフラワーエッセンスが、下位のエネルギーボディー(サトルボディー)やチャクラと同時に第5の次元にも作用する際、クライエントが、外側の変化を通してその事に気づくといった、独特なプロセスが起こる事があるのです。これは、現象としては強い印象を持つものですが、どちらかというと調整の始まり、表層の次元において起こるものです。
 使用者の方々から、他のエッセンスではあまり起こらない作用についてフィードバックを頂く中で、こういったプロセスも、マウントフジフラワーエッセンスの特徴のひとつです。より深い中心から作用し、その揺さぶりが、エゴとしての個を超えた次元で起こる事から、個を超えたところで、変化の現象化を認識する事がよくあるのです。

 マウントフジフラワーエッセンスの講座では、フルセッションとしてのエネルギーワークの技法を細やかに学んではいきますが、そんなに努力は必要ではありません。というより、努力なしに起こる花のエネルギーとの共鳴によって、自然に、必要な事が、より深いところで起こるようになっていきます。セラピストは、それを許す事へと開いているだけです。
 そういった意味合いから、第5チャクラへのワークは、特別な枠として捉えるというよりは、全体性のバランスの中で、自然に相乗的に起こってくるものだと言えます。

 第5チャクラへのワークでよく起こるのが、あえて誤解を恐れず表現すると、第5チャクラの信じ込みのエネルギーを、マウントフジフラワーエッセンスのエネルギーの一撃で“飛ばす”といった方法です。それは、緩んだ信じ込みのその先に在るクライエントの可能性、そして、更なる深みに広がっている普遍的な次元への、扉を開く準備体操のようなものです。瞑想の基盤作りの準備として、肉体や感情への浄化と解放のワークをするのと似ているのかもしれません。
 更なる深みの領域においては、こういったワークは意味をなさなくなり、準備体操というような段階といったものも、消えてしまいます。
 興味深い事に、このアクティブな“飛ばす”一撃の時空を超えた起点には、第5の次元の個を超えた領域へのスペースが広がっているという事。セッションにおけるこういったステージにおいて、オリジナルのエネルギーペネトレーションペンダントが、パワフルかつ繊細に、非常に役立ってくれています。

 マウントフジフラワーエッセンスのセッションでは、通常、リングに働きかける事はしませんが、エネルギーペネトレーションペンダントを活用する事で、特定のチャクラと、それに対応するリングに働きかけるといった、エネルギーワークの新しい道筋の可能性もあります。信じ込みへのワークを際立たせる事がより役立つクライエントには、それがうまく機能します。
(つづく)