植物療法関係の雑誌への執筆記事より
―セラピストの為の災害ボランティアにおけるフラワーエッセンスの使い方―
パビットラ
(注)
この原稿は、植物療法の専門誌への執筆である為、支援者が援助職者である事を前提に、フラワーエッセンスの基礎的な事柄や、被災者援助の際の留意事項について書かれています。
【フラワーエッセンスとは?】
フラワーエッセンスは、花という物質の背後にある、物質として見えない、触れられない領域 ― つまり、花のエネルギーです。
フラワーエッセンスは、私達の内面やエネルギー(物質として見えない、触れられない領域)に作用します。
花のエネルギーを水にインプットしたフラワーエッセンスは、アルコールや酢等の保存料をベースに、小さなボトルに詰められています。
おおまかに分類すると、
・単体のストックボトル/1種の花のエネルギー
・特定の目的の為に複数のストックボトルが調合済のミックスボトル/複数の花のエネルギー
があります。
通常、ストックボトルを希釈してミックスボトルを作りますが、被災地では、衛生状態、水の供給状況、使いやすさ等から、原液使用が便利な場合もあるでしょう。
濃度や量によって作用が大きく変わる事がなく、複雑な禁忌事項のないFEは、柔軟な対応が可能です。
老若男女からペット迄、幅広く使えます。
●基本的な使い方
フラワーエッセンスの基本的な使い方は、飲用です。
ブランドによって多少異なりますが、日に4〜5回、ストックボトルなら1〜2滴、ミックスボトルなら4〜5滴を、直接舌下か口内にたらす、あるいは、飲物にたらしたものを少しの間含んでから飲みます。
使いたい時は、回数が多くなっても構いません。
使用期間は平均2〜4週間ですが、個人差があるので、使いたいと感じる間は継続するといいでしょう。
身体の周辺、部屋に噴霧する事も可能です。
芳香蒸留水や精油で、香を加えてもよいブランドもあります。
【セラピストとしての心得とお勧めのフラワーエッセンス】
支援の現場では、被災者の自立性、有能性を害しない配慮、こころのニーズを尊重したサービス業に近い対応が大切です。
ある程度鎮静化した後でも、思い出す事でストレス反応がぶり返す事もあるので、フラワーエッセンスセラピー™やメンタルヘルスに習熟していないなら、カウンセリングで内面を探る手法は、避けた方がよいでしょう。
支援は、被災者の生活の中の僅かな時間であり、そこでセラピストが何とかしようと力むと、空回りしてしまいます。
支援は非日常であり、被災者のメインは日常です。
被災者自身が日常で継続出来る事も、フラワーエッセンスの良さです。
中長期的な支援であるなら、被災者の主訴は変化していきます。
一般的に、惨事ストレス(ASD、PTSD等)は時間経過と共に減少していき、家族の問題等へのニーズが増加し、やがてはそれも、日常生活が戻ってくるにつれ、落ち着いていきます。
惨事ストレスに役立つ代表は、5フラワーレメディ等の製品名で知られる緊急時用フラワーエッセンス(バッチフラワー)です。
感情が大きく揺れた際に頻繁に飲む等、頓服風の使用も出来ます。
クリームになった製品もあり、デイリーケア感覚で気軽に使って頂けるでしょう。
詳しくは述べませんが、微細エネルギー解剖学的に見て、ショックを受けた際には、エネルギーの身体(エネルギーボディー、サトルボディー)が肉体を離れようと、肉体からズレた状態となります。
ズレが慢性化し、やがては心身の症状として表れない予防として、エネルギーボディーを整えるヒレハリソウやヤブカンゾウ(マウントフジフラワーエッセンス)、コットン(ブッダフィールドフラワーエッセンス)、スターオブベツレヘム(バッチフラワーエッセンス)があります。
死に値するような体験、努力で解決しない喪失体験には、東日本大震災〜現在も無料提供されている「死後のプロセスに光をもたらす」(マウントフジフラワーエッセンス)、スイートチェストナット(バッチフラワーエッセンス)が役立ちます。
生活の立て直しに意識が向かい始めたなら、「生きる力」(マウントフジフラワーエッセンス)、ジニア(ブッダフィールドフラワーエッセンス)等の、やる気を喚起してくれる種類も候補に入れましょう。
●終わりに
フラワーエッセンスは、同じ主訴であったとしても、個々によって違う種類が選ばれる事が多くあります。
個人対応の際、主訴を話したくないならそれを尊重する等、被災者のこころに負荷をかけない事が大切です。
花には生来の癒しの力があり、誰もがシンプルにそれを感じ取る事が出来ます。
東日本大震災のチャリティーソングは「花は咲く」。
ひまわりも、復興活動のキーワードとなっています。
フラワーエッセンスのパンフレットやカードの花の写真から、被災者自身に、気になる花を選んで頂くのもいいかもしれません。
ペンジュラム、キネシオロジーを使って、必要以上に被災者の内面に踏み込む事なく、最適な種類を選ぶ事も出来るでしょう。
≪筆者プロフィール≫
中沢あつ子(パビットラ)
フラワーエッセンス開発者、指導家。富士山周辺に咲く花から日本で最初にマウントフジフラワーエッセンスを開発。日本で初めてバッチフラワーエッセンスを導入。日本におけるフラワーエッセンスの先駆的役割を果たし、ハートサポートシステム(有)にて、フラワーエッセンスを用いた各種セラピー、セラピストの育成、執筆、開発等に努める。
ハートサポートシステム取締役。日本フラワーエッセンス協会®会長。
著書に「マウントフジフラワーエッセンスとエネルギーの世界―花の"Being"―」、日本人初のバッチフラワーエッセンスの書籍「バッチ博士のフラワーエッセンスガイドブック」(共にフレグランスジャーナル社刊)がある。
心理療法家、カウンセラー、エネルギーワーカー、ボディワーカー、ヒーラーでもあり、精神世界系から医療関係系迄、国内外で幅広く紹介されている。