講座体験談
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■バッチ博士のフラワーエッセンスプロ養成講座に参加して

 バッチ博士のフラワーエッセンス基礎講座に通いはじめてから、約5ヶ月が経とうとしています。その間、ずっとエッセンスに触れながら生活して来た訳ですが、沢山の気づきを頂きました。一週間がとても早く過ぎ、一ヶ月が経つのもあっと言う間に感じています。それだけ充実した期間でした。

【バッチ博士のフラワーエッセンス基礎講座】
 基礎講座では、7つのカテゴリーを順番に、毎週自分に必要なエッセンスを自分で、又はペアを組んだ人同士で選び合うという形でした。なので、気づいていたものも気づかずにいたものも含めて、主に自分自身の心の傾向を、選ばれたエッセンスから知る事が出来たという感じでした。特に辛い初期反応(浄化反応)もなく、『今自分が養うべき質は何だろう?』等、成長する為に必要なことに気づかせて頂けたという歓びでいっぱいでした。

【バッチ博士のフラワーエッセンスプロ養成講座】
 プロ養成講座の一回目の講義では、コンサルテーションとカウンセリングの違い、カウンセリングの基本姿勢等、とても重要な事を学びました。当たり前ですが、基礎講座から一気にレベルが上がっているので、とても緊張しつつ講義を聴いていました。
 そして、一番驚いたのは、ついさっき講義で聴いた事を、実技の時に早速やってみることになっていた事でした。2人でペアを組み、順番にカウンセリングをして、相手の方のテーマに合ったエッセンスを39本の中から選んで行き、そのエッセンスについて説明するというとても高度なものです。しかも時間があまり無かったので、ペアの方と、冷や汗をかきながらワークしました。まず、7つのカテゴリー別にエッセンスを分けて行くことからして困難で、基礎講座との違いを思い知らされ、『これはプロ養成講座なのだ!』という自覚を、もっとしっかり持たないといけないと思った出来事でした。
 基礎講座では、自分のためのエッセンスをお互いに選び、その意味は自分で教科書を見ながら感じてみるという段階でした。その段階から、プロ養成講座では、相手のお話をしっかり受け止め、心を込めてエッセンスを選び、更に択ばれたエッセンスの意味を相手に分かるように説明するという、まさにプロの域のワーク。そのワークを、第一回目から実際に練習してみることで、自分の中の意識が大きく変わったと思います。

 また、基礎講座の時との決定的な違いを感じたのは、エッセンスを飲むことで受け取る気づきが、外側に起こる出来事として、とても早いスピードでもたらされることからでした。ずっと前から自分の弱点だと思っていた事について(何かが起きた時の反応の仕方や考えた方のパターン・その時の行動等)、目をそらさずに見つめざるを得ない出来事が次から次へと起こり、毎週月曜日は何かと落ち込んでいた様に思います。講義で心理学を学べば、自分自身の内側にある見ない様にして来た部分が浮かびあがって来て、『まずは自分を癒して行かないといけないのだ…』という想いに、押しつぶされそうになった事もありました。又、周りの人の言動や行動にひっかかり、イライラしたりキズついたりしていた時は、講義のシャドウ(影)の説明を聞いたことで、『これは私が自分の影を見つめる機会なんだ』と思えて楽になったりもしました。この講座を受けている間中、学びながら同時に、自分自身を少しずつ癒して行く事が出来たと思います。

 そして、一番印象に残った事は、最後の最後になって、自分が抱えている最大のマイナス感情が浮かびあがって来たことでした。それは、"必要以上に自分を責め、自分の価値を認めない"パインのマイナス状態です。基礎講座の講義でパインの勉強をした時には、『自分にもこの傾向があるなぁ』と思ったものの、実際にリーディングすると選ばれませんでした。ところが、プロ養成講座でロールプレイのセラピスト役をした時に、色々な点で、クライアント役の方の気持ちに沿うことが出来なかったという罪悪感を強く感じてしまい、それから数日間、自分を責めて責めて思いっきり落ち込みました。そして、『ああ、今私はパインのマイナス状態になっているんだなぁ』と思いました。
 ロールプレイは、あくまでも勉強・練習の場です。失敗してはいけないのではないし、失敗を次回につなげれば良いだけのことであって、『反省することは大切でも必要以上に自分を責めることはないんだ』と頭ではよく分かっているのですが、心がそれについて来なくて、苦しくてたまりませんでした。それでも数日後には、自分の気持ちも整理されたように感じ、その苦しみを手放したつもりでいました。
 でも、翌週の講座の前に何人かで集まってロールプレイの練習をした時、クライアント役になると、前の週に感じた自分に対する自信の無さや罪悪感が、話しているうちにどんどん出て来てビックリしました。手放したつもりでいたけれど、そうではなくて、ただ無理矢理心に蓋をして、その気持を押し込めてしまっただけだったんだということに気づかされたのです。そして、選ばれたエッセンスは、やはりパインハニーサックルでした。
 パインについては、ずーっと前から、この状態が心の底の方でくすぶっていたと自覚しています。ただ、やはり準備が整った時に、この状態を癒すための出来事が起こり、心の底から"自分を許し、自分の価値を認めたい"と思う様になったので、やっとパインがリーディングされたのではないかと思います。フラワーエッセンスの素晴らしいところは、本人の準備が出来た時に、はじめて自然な形で癒しがもたらされることだと思います。多少辛いと感じる時があっても、心のどこかで冷静な自分がいて、「大丈夫、これは成長するための通過点だ…」と思えたのも、エッセンスのサポートがあったからだと感謝しています。パインの状態を癒して行くことは、今の私の目の前にある大切な課題だと感じているので、これからもエッセンスのサポートを頂きながら、自分自身を見つめ、癒して行きたいと思っています。

 プロ養成講座では、38種類と緊急時用エッセンスの意味を覚えることにも、時間がかかりました。でも、何より難しいと感じたのは、リーディングされたエッセンスの意味を、相手の方の立場になって説明する事でした。覚えていく時に、対応しているマイナス感情を覚えて行ったからか、ポジティブな面よりもマイナスの面のことばかりが頭に入っていて、説明する時に、どうしてもマイナスの面が先に口から出てしまいます。どういう感情に対応しているのか(マイナスの面になりますよね)、ということを説明した上で、エッセンスから得られるサポートをお伝えするという方法もありだとは思うのですが、同じ事を伝えるのにも、言葉の使い方によって受け手の気持ちが全然違います。やはり、プラスの方から言ってもらった方が受け入れやすいのだという事を、改めて学習する機会になりました。これは、今後の私の課題だと思っています。
 『相手の立場に立ったセッションをすること…』、この事を私なりに考えてみたのですが、それは、自分が空っぽになり、相手を受け入れるスペースをしっかり確保した上でセッションに臨み、ただ自分はフラワーエッセンスとクライアントをつなぐパイプ役に徹することに尽きるのではないか、と思いました。ロールプレイでセラピスト役をした時は、この一番大切な心構えをすっかり脇に置きっぱなしにしてしまい、セッションを進めて行くことでいっぱいいっぱいになっていました。だから、クライアント役の方の気持ちに気づくことが出来ずに、後で自分自身も罪悪感にさいなまれたのだと思います。この講座で学ばせて頂いた事をこれからじっくりと復習し、しっかりかみ締めて、自分のものとして吸収して行きたいと思っています。

 最後になりましたが、講師のパビットラさん・サンバドさん、素晴らしい内容の講座をありがとうございました。そして、沢山の学び・気づきをシェアし合うことが出来た同期生の皆様にも、心から感謝しています。ありがとうございました。




■バッチ博士のフラワーエッセンスプロ養成講座を終えて

【フラワーエッセンスとの出会い】
フラワーエッセンスと出会って、1年9ヶ月になります。不安ながらも、ここまで学んでこられた多くの皆様との新しい出会いと、自分に感謝しております。
フラワーエッセンスとの出会いは、2年前の5月初夏の頃に、数年振りに出会った看護学校教員時代の卒業生がくれた、1本の防御保護の為のフォミュラーエッセンスで始まりました。
その頃の私は、ただ生きていました。4歳の時に小児伝染病の咽喉ジフテリアで隔離入院し、生死をさ迷い、昏睡から目覚めたのを機に、膠原病での入退院の繰り返し。5回の手術、交通事故という薬漬け状態での生活と、仕事での限界から、99.999・・・%絶望と落胆の状態。その状態で、親よりも先に死んではいけない、と言う思いのみで、辛うじて生きていました。
アロマテラピーと、東洋医学での食養生と鍼灸治療を10数年続けて、なんとか薬を減らす事ができ、常にある不快感と違和感、各部位の痛みは、コントロール可能になってきていました。が、ここまでの人生での落胆と絶望、痛みへの恐怖感、そして、自分が選んだはずの看護と、その教育現場での20数年間の仕事に対する思いを、持て余していました。社会システムという歯車から数回足を踏み外しての、絶望感と落胆の日々になっておりました。
卒業生がくれたフラワーエッセンスを摂っていて、特別な感覚や変化の自覚は感じませんでした。また、ボトルが空になった時にも、フラワーエッセンスに対する明確な期待は持っておりませんでした。でも、摂ることを忘れる事はありませんでした。これまでも病気の苦痛軽減の為の種々の方法を試みてきていたこともあり、死ぬこともできずに、何もしない状態で苦痛を抱えたままで生きるよりも、"同じ生きるなら楽に生きたい"と言う思いのみで、2本目、3本目と続けていきました。
その内に、気分や身体感覚が、なにやら"楽"になってきて、奥深いところからの"何かしらの可能性"を、漠然と意識し始めました。それは、その年の冬の初め頃でした。これまで意識したことのない、自分の人生の可能性への微かな芽生えを自覚したことが、バッチ博士のフラワーエッセンスの講座を学ぶきっかけとなりました。これまでの人生で、一番"身体が楽"になった事実、いったい、これは、どう言う事なのか?不思議感と、好奇心と、不安が渦巻いている奥底の何か?何なのか知りたい!

【バッチ博士のフラワーエッセンス基礎講座受講から】
そんなきっかけで受講した、バッチ博士のフラワーエッセンス基礎講座
初回の最初に誘導瞑想を経て、自分で選び手にしていた花の写真カードは、好きな黄色のロックローズでした。「この出会いを待っていた写真の花からのメッセージを感じてみてください、何もなくてもよいです」と言われたものの、そんな馬鹿な!と言う思いを抱きつつ、祈る思いで、"何かメッセージをください"と話しかけてみると、"大丈夫、安心して・・・!"と、額と心で感じられました。驚くと同時に、"なるほど、バッチリ納得"のメッセージで、涙がジンワリ滲んできたものです。何故か、これまで秘してきた自分の真の思いが通じて救われた思いで、暖かくなったのを覚えています。
その後、ペンジュラム等の使い方を学び、毎回ごとのカテゴリーから、今の自分に必要なものを選び、摂ってきたエッセンス。そのエッセンスからの気づきに、関心もし、納得もして、救われたり支えられたりしてきました。
この事が、特別に病的身体状態に焦点を当ててエッセンスを摂ったことも無いのに、体調の改善にもなっているようでした。鍼灸治療を定期的にしなくてもよくなり、薬は全く飲まなくても良い状態になっています。薬を日常的に服用していたことが嘘のように、身体が楽で、得体の知れない種々の違和感も消失しています。身体とは、こんなにも軽いものだったのか!という感覚を実感できています。

【バッチ博士のフラワーエッセンスプロ養成講座受講から】
プロ養成講座では、カウンセリング理論と技法を学びました。そして、実習のペアでのセッションで、その理論と技法を使って、お互いの現在のテーマを明確にしてエッセンスを選び、摂っていきました。摂っていく中で感じていた事は、テーマに添って、早い時期に、確実に、日々の行動がサポートされていたと言う事。そして、自分と人生を、より深く意識するようになってきていたと言う事。また、カウンセリングのペア実習そのものからも、学びと気づきがありました。
最初は、カウンセリングをしてテーマを決めていくプロセス自体への抵抗感があり、何をどのように話せば良いのか?で躓きを覚え、自分自身に自信が持てずに信頼していない自分に気づき、ショックでした。そこで、この心理状態を何とかすることから始めようと決めました。
カウンセリング実習では、生活状況と心境を話して、テーマを"心身共に重苦しい状態の改善"にしました。そこで選んでもらった、アグリモニー・オーク・ゴース・スクレランサス・ホリーのミックスエッセンスを摂ると、代謝が低下して全身が冷え冷えし、萎縮して硬くなっていた身体が、帰りの電車あたりからすぐにポカポカして、気分が軽くなりました。そして、その週には、対応に苦慮し、苦手にして延期していた課題に、スムーズに取りかかって対応する事が出来ていました。
次のテーマでは、この延期していた"課題の解決に向けて、適切な行動が取れる"ということに焦点を絞って、選びました。選ばれた、セラトー・クラブアップルのミックスエッセンスでは、さらに一歩進んだ課題への取り組みができるようになっていました。
そして、更に、"現在、自分が本当にやりたい仕事ではない仕事を、生活の為にしていること"に焦点を当てて、選んでもらいました。選ばれた、チェストナットバット・ウイロー・オリーブ・レッドチェストナットのミックスエッセンスで、前述の苦慮していた課題に対応しながら、"これまでの人生で繰り返し遭遇してきた課題"、過去に遭遇した同じような課題とその出来事から、学びとっていない事に気づけたように思います。これは、取り組みを避けてきた出来事で、自分の人生には無かったものとしてきた出来事でした。
また、テーマを意識的に決めてエッセンスを選んでいく事を、共同作業で繰り返す学びに対して、最初の否定的感情の自覚はシンドイ状態でした。が、自分のコンプレックスに対する自己意識過剰反応に気づくことで、ポジテイブな感情に変化してきたように感じます。
フラワーエッセンスを学び始めてからは、これまでの人間関係も大きく変化しています。これも、フラワーエッセンスを知る以前ほど気にならない状態で、去る事を静観しているといった感じです。
残り1回で講座は終わるのですが、病的な身体状態の改善と共に、自分の奥底での何かが、真の自分を知りはじめたような感じがします。本質的な人生への欲求のような何かが、目覚めてきたばかりのように感じます。そして、講座で学びながらフラワーエッセンスを摂れて、本当に良かったと実感しております。また、身体的変化にしても精神心理的変化にしても、多々辛さがありましたので、シェアできる仲間との出会いは、励みにもなりました。
最後になりましたが、基礎講座の初日から感じた心地好い癒しの場・空間に、感謝致します。
栗谷川恵子



■バッチ博士のフラワーエッセンスプロ養成講座体験談

●フラワーエッセンスとの出会い●
 わたしがフラワーエッセンスと初めて出会ったのは、昨年(2003年)9月中旬頃のこと。それまでエッセンスの存在は知っていたものの、実物を見たことはありませんでした。その日、たまたま通りがかったハーブショップにヒーリングハーブ(ヒーリングハーブ社のバッチ博士のフラワーエッセンス)が置いてあり、吸い寄せられるようにして陳列棚の前に立ったわたし。直感的に「なんてかわいらしい、ステキなボトルなんだろう!」と思いました。そうしてショップを出るときには、自分にとって初めてのエッセンス"ラーチ"を手にしていたのです。花を見て「綺麗だなあ」と思うのは、いわば花のエネルギーを受け取ったからこそ。思えば、初めてエッセンスを目にしたあのとき、わたしはボトルのエネルギーを無意識のうちに受け取っていたのかもしれません。
 それからは不思議な「導き」の連続でした。しばらくして「フラワーエッセンスの勉強をしたい」と思いはじめた頃、たまたまハートサポートシステムさんのホームページにアクセスし、バッチ博士のフラワーエッセンス基礎講座の受講者を募集していることを知りました。迷うことなく申し込みを済ませたその週、エッセンス(マウントフジフラワーエッセンス)のエネルギーリーディングをしていただく機会があり、セラピストの方に「まるでお花みたいなエネルギーをしているわね」と言われてとてもびっくりしたことを今でもはっきりとおぼえています。お話を伺う中でその方がハートサポートシステムさんの講座を修了されていることを知り、わたしもこれから通う予定であることを伝えると「あなたにはお花のエネルギーがとても合っているわ。講座、頑張ってね」と優しく励ましてくださいました。また、10月初旬に某ハーブ園のコスモス畑を見に行き、「まさか、花と話ができるわけがないよなあ」と思いつつもコスモスに話しかけてみたところ、とてもステキなメッセージを受け取ることができたのです。こんなことは生まれて初めてでした。更にそれから数日後、自宅に活けてあったコスモスの花に満月浴をしたいかどうか訊いてみたら、まったく手を触れていないのに、ましてや室内なので風など吹くはずもないのに、コスモスがガクン、とまるで頷くように動いたこともありました。しかも、別の質問を含めて3度も!
 秋に生まれたわたしは、たくましく成長し可憐な花を咲かせるコスモスが昔から大好きで、仕事をするときには、同じく子どもの頃から大好きだった宇宙(COSMOS)と掛けた名前(秋野 櫻)を使っています。この名前をつけたときには、こうしてフラワーエッセンスの勉強をすることになるなど思ってもみなかったのですが……ほんとうに人生って不思議ですね。
 あれから5ヶ月。プロ養成講座を間もなく終えようとしているわたしは、今でもなお、初めてボトルを目にしたときの新鮮な感動をエッセンスに対して抱き続けています。いや、その感動は日を追うごとに大きくなっていると言っても過言ではありません。

●バッチ博士のフラワーエッセンス基礎講座●
 エッセンスの素晴らしさをあくまで「直感」のレベルで感じているだけだったわたしは、基礎講座を通じて、「具体性」と「知識」、そして「イメージすることの大切さ」を学びました。ひとつひとつのエッセンスが作用する感情について細やかに説明してくださるパビットラさん、それらを自らの体験やユーモアを交えて更にわかりやすく色づけしてくださるサンバドさん。お二人の絶妙なコンビネーションから繰り出される解説の数々は、エッセンスの特質を理解する上でとても参考になりました。
 また、毎週さまざまなリーディング方法を実践することができたのも大きな収穫でした。エッセンスと時を同じくしてクリスタルへの興味も持ちはじめていたので、ペンデュラムとクリスタルポイントを使ったリーディング法は、まさにわたしの「感覚」にピッタリとフィットするものでした。キネシオロジー(精密筋反射試験)を通してのリーディングでは身体に宿る根源的な力に気づかされ、ボディワークの大切さを改めて実感。これがきっかけとなり、後に気功をはじめることとなりました。
 そうしたリーディング法を通じて週毎にミックスされるミックスボトルは、ダイレクトな反応と働きかけをもたらすものばかりでした。選ばれたエッセンスを意外に思い首をかしげることもありましたが、そのエッセンスの性質が自分の内奥に潜んでいることを裏づけるような出来事が間もなく起こり、その性質自体を直視せざるをえない状況が必ず訪れました。同じように、「わたしにはそういう側面がある」と自覚していた性質を示すエッセンスについても、その性質のマイナス面が極端に表れてしまうような事態に見舞われ、その度に自分自身を深く見つめなおしたものです。
 基礎講座初日に引いたフラワーカードは「チェストナットバッド」。自らの過去を客観的に見つめ、そこから人生の教訓を学ぶことができるよう促してくれるエッセンスです。このカードが象徴していたように、基礎講座受講中は、今ここにいる自分の内面に依然としてわだかまっていた過去のしこりや痛みを和らげ、解いていく作業の連続でした。その過程でたくさんの「気づき」がもたらされ、基礎講座の回を重ねるごとに新たな自分へと脱皮していくことができたのではないかと思います。

●バッチ博士のフラワーエッセンスプロ養成講座●
・受講前夜
 基礎講座がスタートしてしばらく後、わたしはエッセンスについての深い洞察を得るために他の方法論にも親しむ必要性があるのではないかと思いはじめていました。エッセンスとは別のヒーリング法ないしは瞑想、ボディワーク等を通じて自分自身の内面の「抽斗」を増やすことができれば、エッセンスへの理解をより深めることができるのではないか……そう考えたのです。そのうちクリスタルヒーリングや気功等々もエッセンスと並行して学び始め、自己流ではありますが日々の瞑想も欠かせない日課として生活の中に定着していきました。
 時を同じくして、両手の平に微弱な電流が通っているようなビリビリとした感覚を感じるようになりました。ビリビリ感は左手のほうがより強く、クリスタルやエッセンスのボトルに左手の平を近づけると、それは更に明確なものとなりました。基礎講座中ペアを組み、ペンデュラムとクリスタルを使ったリーディング法を学んだときも、クリスタルで増幅されたボトルのエネルギーやペンデュラムの先から発せられるエネルギーを強烈に感じていました。とはいえ最初の頃は、このビリビリ感が何かの病気の兆候ではないかと思い、手の痺れについてWEB上で調べてみたりしていました。でも不思議なことに、「病気ではないか」という疑いを持つと、ビリビリ感がすうっと消えてしまうのです。逆に、疑っていたことを心の中で詫びると、ビリビリ感は即座に戻ってきます。それでもしばらくは「疑っては詫び」を繰り返していたのですが、そのうちわたしはすべてを自然にまかせる大切さに気づき、疑うことを完全に止めてしまいました。
 このようにいろんな意味で自分が日々変化していくのをはっきりと感じる中、プロ養成講座ははじまりました。
・講座スタート
 プロ養成講座初日、不覚にもわたしは高熱を出してしまいました。体温は39度を軽く越え、まるで額から大量の熱を放射しているような、不可思議な感覚に襲われていました。この日、欠席すべきかどうか時間ギリギリまで悩んだ末、意を決してフラフラの身体で講座会場に行ったことは、わたしにとって大きなターニングポイントとなりました。以前のわたしなら絶対にそのような無理はしなかったことでしょう。身体の不調をおしてでも学びたいものが自分にはあるのだ……この「気づき」によって、エッセンスに対する自分の「思い」の強さを改めて知ることができました。
 ユング心理学に基づくカウンセリング法を交えたプロ養成講座の授業は、基礎講座とはうって変わって本格的な様相を呈していました。ロジャースのクライアント中心療法を軸にしたカウンセリング理論について学び、自宅に戻ってからもサンバドさんが紹介してくださったユング、ロジャース関連の本をむさぼるように読みました。これらの理論の中には日常生活に活かせるのではないかと思われるものも多く、人の話を聞くときなど、相手に失礼のない程度に理論を意識して自分なりに実践してみることもありました。
 そのひとつが「自己一致」。相手の話を聞いて心の中で思ったことと、実際に口に出す言葉が一致していることがいかに大切であるか……。自分の抱いた思いがネガティヴなものであればあるほど、それをひた隠しにして言葉には決して出さないようにする、それがこの社会で「上手くやっていく」ための必須条件だと捉えていた側面がわたしにはありました。しかし、必ずしもそうではないこと、特にカウンセリングの現場ではセラピストが「自己一致」できていないとクライアントとの信頼関係を築くのが難しいということを知り、それからは普段友人と会話を交わしている最中なども、意識して、その時々の自分の感情と言動が一致するよう務めました。
・ロールプレイ
 プロ養成講座期間の後半にフルセッションのロールプレイが控えていることもあり、友人、知人に了承を得た上で早い時期からリーディングセッションの練習を積極的にさせてもらっていました。セッション前のさまざまな準備、カウンセリング技法の実践、選ばれたエッセンスの説明をするシェアリング、ボトルを使ったヒーリング等々を実際にやってみることで、あくまで練習とはいえクライアントさんと真剣に向き合う大切さと大変さを都度、学ぶことができたのではないかと思います。また、練習セッションを一度させていただいた後も継続してお声をかけてくださる方が多く、その嬉しさはわたしにとってかけがえのないものとなりました。と同時に、「セラピストの役割はあくまで『媒体』。自分がクライアントさんに何かをしてあげよう、してあげなければと思うのではなく、クライアントさんが自ら『気づき』を得ていくサポートをすることが最も大切なのだ」と強く実感させられたものです。「媒体」となるためには、(クライアントさんの)話に深い部分で共感しつつも、常に自分の内面がセンターに在ることを心がけるのが必要不可欠。このことも、練習セッションを通じて痛感させられた「気づき」のひとつです。
 練習セッションではセラピストとしての役割について学ぶことはできても、クライアント本人の立場でセッションの流れを客観的に「見る」ことはできません。そういう意味でも、ロールプレイでセラピスト役をすることになっていた前週にクライアント役を務める機会があったのは、非常に勉強になりました。セラピスト役の方がカウンセリングのメモを取っているときの目線、さまざまな作業に要する時間、選ばれたエッセンスの説明をしてくれているときの言葉のひとつひとつ等が、セッションというものを新たな視点で見直すきっかけをわたしに与えてくれたのです。特にエッセンスの特性についての説明では、そのマイナス面に関するセラピストの何気ない言葉に対し、敏感に、かつネガティヴに反応してしまう自分がいることに気づき、そのような気持ちをクライアントに決して抱かせない説明方法を見つけていこう、と強く思いました。
 そうして迎えたセラピスト役当日。エッセンスの特性やお花の生態、フルセッションの流れなどをとりあえず頭の中に叩き込んではいたのですが、本番直前、緊張感が一気に高まってしまいました。胸に手を当てると心臓がとてつもなく早く脈打つのがわかり、どうやってこの緊張を鎮めればよいのか一瞬、わからなくなりました。が、深呼吸を何度か繰り返しているうちにハートがあたたかい光に包まれているイメージが浮かび、緊張していた心がすうっと落ち着いていったのです。「自分のセンターにいる」ということが一体どういう状態を指すのか、そのことを身をもって理解できたひとときでした。
 そのお陰か、ロールプレイの最中に「どうすればいいのだろう?」と焦ることはほとんどなく、しっかりと自分のペースを保つことができたのではないかと思います。不思議なことに、まわりの方の視線や別の班のセッションの進行状況なども全く気になることはなく、クライアント役の方とわたしの間に何者にも犯されないエネルギースペースのようなものが存在していることを確かに感じることができたのです。ロールプレイ終了後、注意点や改善点をみなさんに忌憚なく言っていただいたことも、新鮮かつかけがえのない体験でした。普段は人に「言われる」のが至極苦手なのですが、自分が心から学びたいと思っていることに関してはこんなにも素直に、感謝の気持ちとともにアドヴァイスを受け取ることができるのだなあ、という嬉しい「気づき」を得ることができました。
 実はこの日、心に決めていたことがありました。セラピスト役を務めている間、あせる気持ちに支配されることなく「幸せ」や「やりがい」のようなものを感じることができたら、認定者やプロ養成講座修了者を対象とした「精神障害勉強会」への参加を決めよう、と。プロ養成講座終了後、勉強会への正式予約を済ませたわたしの胸には、目指すべき新たな目標が芽生えていました。
・これからの課題
 講座で学び、得ることができた数々の「気づき」はしかし、現実の多忙な生活に追われている人々にとって、受け入れるのが少々難しい側面を持っているのも否めない事実です。仕事にまつわる競争意識をはじめ、自分にとって少しでも得になるよう利口に立ち回るのが長らくの常とされているこの世の中。悲しいかな、まわりを見渡せばそう思わざるをえないシーンに満ち溢れています。フラワーエッセンスやスピリチュアルなことについて学ぶのは、あくまでそうした現実から少し離れた場において、です。そのときには素晴らしく満ち足りた気持ちになれたとしても、現実の荒波にしばらくの間身を浸しているうちに、満ち足りていたはずの気持ちがなんだか夢物語のように思えてくることがわたし自身、何度もありました。
 でも、だからといって状況に流されるままに生きるのでは何の「変化」も起こりません。「夢物語」としか思えないほど素晴らしいことだからこそ、現実世界に活かしていく必要があるのです。講座を通じてそのことに気づいたわたしは、「夢物語」と「荒波」の間に存在している(と感じていた)ギャップを小さくしていく重要性を強く感じ、自分なりの方法でそれらの融合を試みてきました。たとえば、スピリチュアルな世界に親しんだことのない人にも受け入れていただけるようフラワーエッセンスについてわかりやすく説明する作業などもそのひとつです。さまざまなアプローチをシミュレーションしていくうちに、目には見えないけれどもとても大切な「世界」があることを、安心感をもってお伝えすることのできる言葉やニュアンスの類がおぼろげながら「わかって」きました。
 フラワーエッセンスと向き合う、ということは、自分自身の内面を深く見つめるということとイコールです。内面を深く見つめるということは、その先にある「変化」という名の未知の扉をノックすることに他なりません。日々の生活態度や心に浮かんでは消えていく感情のひとつひとつは、自分の内面が反映したもの……このことを念頭に置き、エッセンスをより広く、深く理解していくことはもちろん、そのプロセスを通して、自分自身の「変化」を恐れることなくこれからもどんどん扉をノックしていきたいと思っています。ノックする時間さえ惜しみ、いきなり扉を開けられるようになる自分と必ず出会えることを信じて。
 「夢物語」と「荒波」の間に横たわるギャップが完全になくなるであろう自分の近未来を楽しみに、これからもエッセンスと真剣に向き合っていきたいと思っています。
 最後に……。
 サンバドさん、パビットラさん、素晴らしい講義をありがとうございました。フルセッションのデモンストレーションは、あらゆる意味でほんとうに「美しかった」です。
 そして、時にはペアを組み、時にはいろんな悩みを打ち明けあったクラスメイトのみなさんにも、心からの感謝を捧げたいと思います。
 ありがとうございました。
秋野櫻