〜「バッチ博士のフラワーエッセンスプロ養成講座」を修了して〜
悠木 梨央
掲載日: 2007年 7月 7日
私は以前から「肝の据わった人間」になりたいと思っていました。自分の人生に何が起こっても決して動じず、環境やメディアや他人に振り回されることもなく、いつも「心の平和」を保っていられる、そんな人間になることを目標にしてきました。しかし実際の私はと言えば、震度3程度の地震で心臓バクバクし、夫の帰りが少しでも遅いとイライラし、通勤ラッシュでグッタリし、友人の一言にムカッとするなど、「心の平和」とはほど遠い精神状態にありました。そして、「なぜ私の周りで、こう毎日毎日不愉快なことが起こるのだろう?」と疑問にすら思っていたのです。しかし、「このままではいけない、何とかしなきゃ!」という焦りのような想いと、「この状態から早く抜け出したい」という想いは常にありました。実はこの想いこそが、私を色々なセラピー、ワークショップ、セミナー、そしてフラワーエッセンスへと導いてくれました。これらを通じ私が感じたのは、「人生は自分を知る旅のようなもの。いろいろなセッションやワークショップは、人生の旅をより楽しく快適に歩んでいくためのツールなのだ」ということです。大切なのは、この3次元の世界で肉体を持っているからこそ出来ることを味わい尽くすこと。ツールはあくまでもツールであって、目的ではないのです。
フラワーエッセンスと出会ったのは、ちょうど私がそんなことを感じていた時期でした。バッチ博士のフラワーエッセンスを実際に飲んだことはありませんでしたが、ハートサポートシステム(有)の「バッチ博士のフラワーエッセンスの講座」を見つけたときには、「これだ!」と直感で思いました。「私がやりたかったツールはここで習える」と確信したのです。迷わず「バッチ博士のフラワーエッセンス基礎講座」と「バッチ博士のフラワーエッセンスプロ養成講座」を同時に申し込みました。私の性格上、「バッチ博士のフラワーエッセンス基礎講座」を受けたら必ず「バッチ博士のフラワーエッセンスプロ養成講座」も受けたくなるに違いないと思ったのです。
そして「バッチ博士のフラワーエッセンス基礎講座」が始まった日に、その直感に間違いはなかったと確信しました。講義中も楽しくて、3時間があっという間に過ぎていきました。特に、ペアになってフラワーエッセンスを選ぶ実技は、選ぶ時も選ばれる時も毎回ワクワクしました。回が進むにつれ、植物のエネルギーを感じるようにもなりました。家の玄関には、お花を絶やさず飾るようにしたり、お部屋にも観葉植物を置いて話し掛けたり、以前よりも植物と仲良くなったように感じます。
そして、「バッチ博士のフラワーエッセンス基礎講座」が始まって5ヶ月が経ち、毎日バッチ博士のフラワーエッセンスを飲んでいますが、振り返ってみると特に自分の内側の「変容」が凄まじかったように思います。この「変容」こそ、この「バッチ博士のフラワーエッセンス基礎講座」で学んだ私にとって一番の収穫でした。
以下は、この5ヶ月の間で頻繁に選ばれていたフラワーエッセンス、「バーベイン」、「ホワイトチェストナット」、「ホリー」、「スターオブベツレヘム」の感想です。
(1)バーベイン:
初めてフラワーカードでこのお花を見たとき、小さな花を支えるには不要すぎると思えるほど強い茎が、なんだかアンバランスな印象を受けましたが、お花の色は薄い藤色で、穏やかで優しい雰囲気を感じました。バーベインの「使命感や宣教的な感情が強すぎる人に作用するフラワーエッセンス。一度何かにはまってしまうと周りが見えなくなり、人にもそれを認めさせたがる人が典型的なタイプ」というのが、まさに私にピッタリ、何度もこのエッセンスが選ばれるのも納得でした。特にスピリチュアルな考え方をするようになってからは、「地球上の人が皆、スピリチュアルに生きれば、世の中から紛争や戦争もなくなるに違いないし、もっと皆が生きやすい世界になるのに・・・」と思っていました(もちろん今でも思っていますが)。特に、夫や親しい友人には、スピリチュアルに生きるとこんなに素晴らしいことがあるよ、ということを熱く語っていましたが、それを真剣に聞いてもらうことが出来ずいると、なんだか疲れてしまうことがありました。
しばらくバーベインを飲んで変わったことは、この「疲れ」が無くなったことです。「疲れ」の原因は、自分が良いと思っていることを、周りにもそう感じてもらいたい、「他人を変えよう」という想いからきているものだったのかもしれません。必要以上に他人に期待をし過ぎていたようにも思えます。そのことに気付けたことが、このバーベインのお陰なのかなと思います。「他人と過去は変えられない、変えられるのは自分だけ」「10人居れば10通りの考え方がある」「皆それぞれのスピードで成長している」ということが本当に腑に落ちると、他人を変えようとしなくなるものです。そして自分とは違う考え方を受け入れることができると、今までよりもずっと人生が楽しくなります。バーベインの花の色、薄い藤色が表しているように、私の心も穏やかになったように感じました。
(2)ホワイトチェストナット:
特に自分の将来について、漠然とした目標や夢はありましたが、それを叶えるために建設的に考えるのは苦手でした。まるでこのお花の形が複雑ではっきりしない様子を表しているように、私の内側もどこかモヤモヤしていました。そして常に、色々な想いが思考の中をぐるぐる巡っていたのです。夢の実現に向けてステキなアイディアが浮かんできたと思えば、それを全て打ち消すようなネガティブなことが次々と浮かんでくる。これではいつまで立っても考えがまとまらないし、先には進めません。ホワイトチェストナットが何度も選ばれるのは、こうした自分の状態からきていたのだと思いました。
ホワイトチェストナットを飲んでいて、明らかに変わったと思うことは、目標が明確になり、それに向かって進んでいくための建設的な思考になれたことです。まず、自分の夢の実現に向けて、やるべきことの優先順位がはっきりし、行動パターンも変わってきました。以前のように、ネガティブな想いもときどきは浮かんではきますが、それをいつまでも内側に引きずることなく、すぐにやるべき事に視点を切り替えられるようにもなりました。
(3)ホリー:
この4ヶ月で一番飲んだフラワーエッセンスはホリーでした。そして一番作用したのも、このフラワーエッセンスだったのかもしれません。ホリー(西洋ひいらぎ)の葉は、表面がワックスを塗ったようにツヤツヤしていて、分厚くてトゲがあります。このトゲが表しているように、私も感情を隠さず、表に出してしまいます。特に自分でも厄介だと感じていたのは、夫に対する否定的な感情(嫉妬と疑い)でした。結婚して3年目ですが、夫の帰りが遅いと「今頃どこで何をしているのだろう?」と、心配よりも疑いの感情がふつふつと湧いていたのです。そしてその感情を夫にぶつけずにはいられませんでした。今考えると、とてもイヤな妻だったなぁと笑ってしまいますが、その時はどうしても湧き出す感情を抑えることが出来ませんでした。
フラワーエッセンスの作用を感じられるようになったのは、比較的すぐのことでした。「今日、遅くなる」と夫から連絡があったとき、いつものモヤモヤした疑いの感情が全く湧いてこないことに気が付いたのです。さらに、「それじゃぁ今日はご飯作らなくていいし、何食べようかなぁ。その後は好きなDVDを借りに行こうかな。」とワクワクしている自分がいたのです。これには自分が一番驚きました。そしてようやくあの厄介な感情から解放されたのかと思うと、嬉しくて久しぶりに肩の力が抜けた気がしました。「例えどんなことがあっても、彼が生きて帰ってきてくれたらそれだけで充分!」と心底思えて、怖いものがなくなってしまいました。それ以降、夫に対して嫉妬や疑いの感情が湧くことが無くなったのです。クリーム色のホリーの花が、平穏と平和を象徴しているように、私の心もすっかり平和になってしまいました。
(4)スターオブベツレヘム
6弁で純白のとても美しいこのお花は、フラワーカードでは特に印象的でした。しかし、スターオブベツレヘムの意味に「ショックが癒される、トラウマの解放」とあるので、自分には全く関係ないものだと思っていました。ところがホリーと同様、頻繁にスターオブベツレヘムが選ばれるのです。さらに講座期間中に行った、プロのセラピストによるフラワーエッセンスのセッションでもこのお花が選ばれたのです。何度もスターオブベツレヘムが選ばれることに疑問を感じましたが、もしかしたら無意識レベルで私にとってこのフラワーエッセンスが必要なのかもしれないと思い飲んでみることにしました。
それからしばらく経ったころ、日常生活の、テレビを観ているなどのふとした瞬間に、子供のころの出来事を思い出すことが多いことに気がつきました。25年以上も前のことなのに、詳細に思い出しては涙がどんどん溢れてくるのです。例えば、母が仕事から帰ってくるのをベランダからずっと外を眺めて待っていたことや、夜中に父と母がよく喧嘩をしていたことや、両親の顔色をいつも気にしていたことなど、その時の感情も併せて次々と思い出したのです。学校から帰るとおやつを用意して待っていてくれる友達のお母さんがすごく羨ましかったし、喧嘩ばかりしている両親の姿を見るのがとても悲しかったし、妹がそれを見て泣いているので自分は絶対に泣いてはいけないと我慢していたことなどを思い出しては、涙が止まらないのです。まるで、あのとき我慢して泣けなかったぶんを再現しているかのように・・・。「あぁそうか、これがトラウマだったのかぁ」とその瞬間思いました。不思議なことに泣いた後はとてもスッキリして、心が少しだけほぐれた感じがしました。まだまだ子供のころの「悲しかった、苦しかった感情」が硬くなって石のように私の内側に残っていますが、こうして一つ一つ思い出して解放していけば、やがて全てを手放せる日が来るのかもしれないと思っています。今まではその感情の上に蓋をして、絶対に外に出てこられないように封印していたようです。スターオブベツレヘムによって、その重い蓋がようやく開いたのです。さらにスターオブベツレヘムは、その蓋の下に眠っていた感情と向き合う勇気を与えてくれたようにも感じます。
色々なフラワーエッセンスを試してみて、「癒し」とは、自分の心の動きを感じ内面を知り、大切なのは「気づき」を得ることなのだと実感しました。
人生は自分探しの旅のようなもの。今回、いろいろな自分を発見することができました。そしてフラワーエッセンスは、長い期間を掛けて積み重なって背負ってきてしまったもの一つ一つを捨てていき、心を軽くする手助けをしてくれるものだと思います。まるで玉ねぎの皮が一枚一枚剥がれていき、芯の部分、イコール私の素の部分が表れてきたようにも感じます。これからの人生色々なことが起こるだろうけど、何が起こってもきっと大丈夫、私なら乗り越えていけるだろうと確信しています。これが、ずっと望んでいた「肝の据わった人間」の状態なのかもしれません。そしてこれからは、私が多くの人にフラワーエッセンスの素晴らしさを伝えていく番なのだと思います。お花の知識を増やし、もっと植物と親しくなり、カウンセリング技術も磨かなければなりませんが、今はそのお役目にワクワクしています。
バッチ博士のフラワーエッセンス、「バッチ博士のフラワーエッセンス基礎講座」と「バッチ博士のフラワーエッセンスプロ養成講座」でご一緒させていただいた仲間たち、そして講師の皆さまに感謝いたします。ありがとうございました。