バッチ博士のフジフラワーエッセンス プロ養成講座 体験談
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〜バッチ博士のフラワーエッセンスプロ養成講座を終えて〜
村田麗薫
掲載日: 2007年 7月 24日


               
 バッチ博士のフラワーエッセンスプロ養成講座を受講しようと思ったのは、セラピストになりたいからではなく、個人的な興味からだった。バッチ博士のフラワーエッセンスプロ養成講座受講中もフラワーエッセンスを必要とし、それを本気で学びたいと思っている自分と、そんな自分を冷めた目で見て、自嘲している自分とがいつも存在していた。
 バッチ博士のフラワーエッセンスプロ養成講座の前に開催された勉強会に出席したときから、相手の話をただ聴くということ、相手に共感することを日常の中でしていくように心がけた。実際意識して人の話を聴こうとすると、相手に対して、「この人はこういう人だ」と判断をしている自分がいつも出ていることに気がついた。

 バッチ博士のフラワーエッセンスプロ養成講座の中で、セラピストの姿勢として待つこと、共感することを何度も教えていただいた。話をきいて「なるほど」と納得し、「こちらが何もしなくていいなんてなんて楽なのかしら」と思っていたが、他の人のロールプレイを見学していくうちに、ただ共感するということがいかに難しいかがわかってきた。自分はセラピストとして椅子に座ることができるだろうか、クライエントさんに安心して話をしていただけるだろうか、人のセッションを見れば見るほど、不安が大きくなった。せめてフラワーエッセンスの意味だけでもきちんと覚えて、フラワーエッセンスの持つよい性質をクライエントさんに伝えられるようにしよう、否定的な意味合いのことは言わないようにしようとフラワーエッセンスの良い性質をひたすらノートに書き取った。
 セラピスト役をやる当日、会場に向かう途中で、緊張とプレッシャーで吐きそうになり、逃げ出したくなった。一人で練習をしていたのと違って、実際にクライエント役の方を目の前にすると、最初にかける言葉から頭が真っ白になった。あたふたすまいと思っていたのに、ふっとした時に言葉がでてこなくなり、クライエントさんに意味のわからない質問をして、困惑の表情を浮かべさせてしまうことが何度かあった。フラワーエッセンスの説明も、本の中に書かれている良い面をなんとか言葉にしよう、否定的な面も良い意味に変えて伝えようと奮闘するあまり、良い言葉を使おうとしているのに、「これは否定的な側面だからなんとかしなくては」という私の本心が言葉尻に滲み出てしまった。頭の中が半分真っ白で、反省点だらけのセッションだったのだが、終わってみると、私一人がセッションをしたのではなく、クライエントさんの人柄や雰囲気、オブザーバーの方や講師の方の見守ってくださる雰囲気すべてがセッションを成り立たせていたことに気づいた。皆さんがにこにこと笑顔で、いろんなアドバイスをくださり、セッションをする前までの「自分ひとりでなんとかしなきゃ」という緊張感がほどけて、ふわりとした温かい気持ちになった。
 実際にセッションを終えてみて、自分が言葉の意味だけで植物を捉えようとして、植物の性質そのものにあまり目を向けていなかったことに気づいた。植物がどのような環境で、どういう特質をもって育っているのかを調べていくうちに、否定的と思われた植物の性質が、与えられた環境の中で、植物が生き延びていくうえで、必要だから起きていることがわかった。植物の性質を知れば知るほど、言葉だけで植物を捉えていたときには感じなかった、すべての植物に対する愛おしさと、尊敬の念が自然と湧いてきた。

 最後の回で、急遽代理で、再びクライエント役としてセッションを受けることになった。自分がセラピストになるよりも、もっとふさわしい人がいるはずだという思いからセッションを受けていたが、テーマを決めるとき、最後に自分が口にしたのは「もっとフラワーエッセンスにかかわっていきたい」という言葉だった。初回のセッションでクライエント役になったときも、毎週自分一人でテーマを決めてフラワーエッセンスを選んでいくときも、フラワーエッセンスに関わりたいということを言葉にしたことはなかった。最後の回でテーマを言葉にしたことで自分が意識している以上に、私はフラワーエッセンスと関わっていきたいと思っているということを強く感じた。そのときはゴーススクレランサスウォーターヴァイオレットウィローのフラワーエッセンスが選ばれた。選ばれたフラワーエッセンスをみて納得したものの、まだ人とかかわりたくない、もっと人と距離が欲しいという思いや、自分はセラピストにはふさわしくないという思いが強く自分の中に根付いていた。
 ロールプレイの後のシェアリングで、自分の心に巣くっていた過去の体験がじわじわと思い出されてきた。黙って講師の方の解説を聞いていたが、言葉にならない、言葉にできるほど客観的にみることができない感情がゆっくりこみ上げてきて、体の中でうずくのを感じた。言葉にすると取り乱してしまいそうになる感情を、自分の選択にまかせて、無理に手放すことを強制されないところが心地よかった。
 バッチ博士のフラワーエッセンスプロ養成講座を終えて、自分が今後フラワーエッセンスとどう関わっていくのか、具体的なものはまだ見えていないのだが、今は自分がフラワーエッセンスと関わっていきたいという気持ちには迷いがなく、生きること、人と関わるということ、今ここに自分がいるということをフラワーエッセンスとともにこれからも学んでいきたいと思う。