マウントフジフラワーエッセンス 基礎講座 体験談
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〜マウントフジフラワーエッセンス基礎講座に参加して〜
匿名希望
掲載日: 2005年 5月16日

「マウントフジフラワーエッセンス基礎講座」が始まるその日の夜明け前のこと―突然、目が覚めた。すると、遠くの方でかすかな声がした。「ヒレハリソウ」。遠くからかすかに聞こえるだけだが、その声は、確かにそう言っていた。「ヒレハリソウ?」一体何のことかわからない私は、その言葉を自分の中で繰り返してみる。次の瞬間、「ああ、マウントフジフラワーエッセンスの花の名前か・・・。」となぜだかわからないが納得する。でも、今まで「ヒレハリソウ」がどんな花なのか見たこともないし、それがどういう意味を持つのかも知らない。どうしてこの花の名前が聞こえてきたのだろうと思いながら、再び眠りに入りそうになっていたら、寝てはダメと言わんばかりにまた声がした。「ヒレハリソウ」。今度は、さっきよりはっきりと力強く聞こえる。「ヒレハリソウ」、もう一度、自分の中で繰り返してみる。すると鼻の奥がツーンとして、左目から涙が流れ出した。実際にはというか肉体的にというか、そのとき私の目からは涙は流れていなかった。でも、人間に別の次元の身体が存在するとしたら、そのとき私は確かに涙を流していた。
 しばらく泣いていると、過去のいろんなことが思い出されてきた。今振り返ると、それは多岐に渡っていたが、何かに集結されるように、母親との記憶に焦点があたっていった。(私の母は、私が10歳のときに亡くなっている。)そして、そこで気づく。自分の感情、自分自身の思いだと思っていたものが、あの気持ちも、あの思いも母親のものだったということを。ああ、そうだったのかと思うと同時に、身体がゆるみ何かが強烈に癒されていくのを感じた。そして、こう思った。「お母さんの気持ちや思いは、もうお母さんに返そう。もうお母さんをいかせてあげよう。そして、私は私の人生を歩いて行こう。」
 そして、また気づく。母親だけでない。私は、本当にいろんな人の思いや感情を自分のものとしていたことを。「私は、私自身のためにこの生を生きたい。」そう強く思う。
すると、再び声がした。「タチツボスミレ」。そして、追いかけるように「ナギナタコウジュ」と。
 立て続けに見たこともなく意味も知らないマウントフジフラワーエッセンスの花々の名を聞いた私は、何か不思議な気分で起きたのを覚えている。だがその後、これらの花の意味を知った私は、マウントフジフラワーエッセンスのすごさを改めて実感することになる。
 「ヒレハリソウ」は、「現在の自分に影響を与えている根深いトラウマを解放する時。」に使用するとよく、そして、「タチツボスミレ」「ナギナタコウジュ」は、ともに「結界、境界線の創造」に関係しているという。過去の傷を癒し、自分自身の人生を歩むことを決めた私には、「私自身である」ということを確立するために境界線が必要であるという風にマウントフジフラワーエッセンスの花々が教えてくれているように感じた。そして、これこそが、今回の基礎講座の中で私にとっての一貫したテーマだったと後になって気づくことになる。
それは、見事としか言いようのないかたちで、基礎講座の中で証明されていった。基礎講座中、私のもとにやってきてくれた花々は、過去のトラウマを癒すように、そして、しっかりと自分のために境界線を作るように私を助けてくれた。そして、私自身が本当に進みたかった方向へと歩み出せるように励ましてくれた。それは、それは、本当に見事で、とても興奮するプロセスだった。だから、それらすべてを記録に残したいと思った私は、ものすごい勢いで基礎講座の経過を記録し始めた。その文字数は、この前段の基礎講座が始まる前のエッセンスとの出会いと第一回目の講座だけで4000字を超えた。だが、すぐに書けなくなる時期がやってきた。その出来事は、2回目の講座中に起った。

2回目の実習で、自分へのメッセージを受け取るという場面があった。この手のワークはけっこう得意な私は、いつものようにすぐにメッセージが受け取れるものと思っていた。でも、出てきたその人はただ、私の目を見つめるだけで、一言も発さなかった。焦った私は、どうにかメッセージを受け取ろうと、その人物にありたけの集中力をそそいだ。でも、結果は同じだった。その人は、ただただ静かに私を見つめているだけだった。困惑した私は、仕方なしにその人の目を見つめ返した。そこで、はっと気がついた。その人物が私に伝えたかったものは、「沈黙」そのものなのだということを。その人物は、「沈黙」を通して「真実」を私に伝えようとしていた。そして、「真実」を知るのは「沈黙」を通してのみでしかないのだということをその人の目は私に伝えていた。
その頃から、基礎講座の内容を文章で残すことが難しくなってきた。それでも頭の中では、ああ書こう、こう書こうと常に考えていた。でも、その努力さえ手放さなければならない時がやってきた。

喉のチャクラである第5チャクラの回が終わって間のない朝、ぼんやりと通勤のためのバスに乗っているときのことだった。突然ある言葉が浮かんだ。「―クライシス―」。そして、その次の瞬間、「ああー。」と大きくため息をつく私がいた。ある人から指摘をされ、自分でも気づいていたことだが、私は古い自分から新しい自分への移行期に長い間留まっていた。ほぼ新しい自分に移行しているものの、古い自分は依然とそこにおり、間をつなぐ橋もまだ存在しているので、いつでも古い自分に戻ろうと思えば戻れる状態にあった。実際何度も行き来し、ときには古い自分に居座り続けているのを感じたりすることもあった。でも、その「クライシス」という言葉を聞いた瞬間、古い自分の側がガラガラと音をたてて崩れ始めるのを感じた。それを感じながら、「ああ、崩れていってしまう…。もう戻れない時期がそう遠くない将来にやってくるんだ…。」そう思った。
その頃から、頭の中でさえ自分の体験をまとめることをしなくなった。というより出来なくなった。それでも無理にやろうとすると頭の中が真っ白になった。そして、あとはただ「沈黙」と「ハートの暖かさ」のみがあった。私にとって、マウントフジフラワーエッセンスがもたらしてくれた経験は、言葉を超えたものになりつつあった。そして、それこそがこのエッセンスの真髄ではないかと感じるようになっていった。

 2ヶ月というそう長くもない期間だけで、ここまで深く自分の内側に入れたのは、基礎講座におけるリラックスできる雰囲気も大きかったように思う。基礎講座は、自分自身の直感を信頼できるようにデザインされており、そのおかげで自分の内側とより深くつながれる感じがした。そして、起きていることに素直にYesと言えるスペースがそこにはあった。また、パビットラさんとサンバドさんの暖かいお人柄も大きく影響しているように思える。パビットラさん、サンバドさん本当にありがとうございました。