〜マウントフジフラワーエッセンス基礎講座体験談〜
山本泰代
掲載日: 2008年 2月 7日
私はバッチ博士のフラワーエッセンスは使用していたが、マウントフジフラワーエッセンスを使用したことはなく、今回の「マウントフジフラワーエッセンス基礎講座」を通して初めて使用し、体験することになり、講座がはじまる前からとても楽しみにしていた。「マウントフジフラワーエッセンス基礎講座」の期間を通じて使用してみて、バッチ博士のフラワーエッセンスを使用する際とは違うアプローチで自分を見ることが出来た。また自分や周囲で様々な変化が起こった。これらを一週間単位に区切り、その週に選ばれたエッセンスを挙げて、簡単にではあるが振返っていくことにする。
●第1週 イカリソウ
講座中、イカリソウを初めて飲んだ瞬間、自分が回転するかのようにグルグルする感覚がした。実際に体が動いていたのではないかと思う。それと同時に頭の周囲にピンクの花の輪が水平に広がるイメージが浮かんだ。次に飲んだとき、大地の色で第1から第6チャクラまでがまとまるイメージと、大地へ向かい安定するイメージがうかんだ。ちょうど新しい段階に自分が入っていく時期だと感じていたので、イカリソウの特質も自分にぴったりだと思った。
その後1週間飲み続けたが、グルグルする感覚はずっと続いた。まるでプールの中で、水を掻き分けて歩いているかのような感覚だ。それと同時に、ずっと頭が重かった。当時疲れているせいもあったと思う。そのため生活するのがやっとで、いくら可能な限り休んでも、体がユラユラしグルグルする感覚は収まらなかった。バッチ博士のエッセンスを飲んでいるときは、強い初期反応(浄化反応)で1日分くらい余分に寝たことはあっても、この週ほど強い反応が出たことがなかったので戸惑った。とはいえ、このこと自体は地ならしみたいなもので、必要な出来事なのだろうと思ってもいたし、面白くも感じていた。
このときバッチ博士のフラワーエッセンスとは違うアプローチがあるようにも感じていた。マウントフジフラワーエッセンスのほうが、日本製ということもあり、日本人である私にはかなり強力かつ繊細に働きかける感じがする。また、受容的である点、直感や感覚をかなり大切にする点もバッチ博士のフラワーエッセンスとは考え方が異なり、使用する私のあり方もバッチ博士のフラワーエッセンスのそれとは違うものとなっていった。
●第2週 ヤマツツジ
ヤマツツジは、1週目のイカリソウより優しいエネルギーという感じがした。人との関わりに消極的な気分が強かった時期だったので、ヤマツツジはぴったりだったのだと思う。随分気楽に開放的に人と接することが出来た。
この週も活動的になりたいのに、先週同様体がなかなか動かなかった。また感情の起伏が激しく、陽気になったかと思うと、嫌な気分になったりして随分忙しかった。睡眠中も家族のものによると、叫び悪態をついていた日があったらしい。これらは一連の初期反応(浄化反応)で、過去に表現できなかったものを出し切って、掃除する作業だったのかもしれない。それをヤマツツジが優しく包み込むようなイメージがあって、安心できて助かった。
●第3週 セイタカアワダチソウ
自分がこれはこういうことだろうな、こう考えるといい等となんとはなしに考え、感じていた事柄が、講座の中で少し違った角度から同じような内容で語られることが多い。「マウントフジフラワーエッセンス基礎講座」の内容への理解が自分なりにできると同時に、自分の直感や感覚、考え方を見直すことにもなっている。また、実技でペアを組んでやりとりする中で、相手役の方にものの見事に的確な指摘をもらうことも多く、面白かったし、ありがたくもあった。
この週は何週間もやり損ねていた事をまとめて出来た。また怒りの感情がしょっちゅう出てきて、とどまることがなかった。これは怒りのエネルギーを行動力に変換していた時期を振り返って、それらとどう付き合っていくか見直す機会となった。今考えるとセイタカアワダチソウがぴったりな時期だったと思う。
●第4週 シャクナゲ(ピンク)、モモ、ツバキ(ピンク)、シキザクラ、オダマキ
講義の中で「観照」という事について話があり、印象に残る。冷静に自分や状況などを観察することはあっても、私の場合は冷たい判断が入りがちで、それによって厳しさや苦しさが生じることがたびたびあった。これは私の持って生まれた性質、環境や教育によって作られたものだ。特に「判断する」ことについては、自分自身ではしたくはない場合であっても、判断すること自体を当然とみなす状況が多く、それ自体をよしとする教育を受けてきたため、そういったあり方はかなり習慣づけに近い形であった。こういった思考形態を、「観照」というあり方を取り入れることによって見直すこととなり、自分がより楽になれたし自然でいられるようになってきた。
そして、この週もさまざまな初期反応(浄化反応)が起こった。まず20歳前後の頃自分が撮った写真を見直す機会があり、当時の自分の気持ち等を振り返ることとなった。その際あまり深刻にならずに、気楽にやさしい気持ちで当時の自分を振り返ることが出来た。
次に自分の住んでいる部屋を心地よくしたいという欲求が高まり、掃除をしたり、花の写真を方々に飾ることを始めた。
一方で怒りの感情の爆発はこの週にもあり、一人になりたくてもなかなかなれない状況が続いた。
●第5週 マルバハギ、リンドウ、ニラ
この回の当日、偶然ターコイズを買っていた。この日の講義の内容と関係があり、こういうこともあるよな、と思った。この回の直後選ばれたフラワーエッセンスの内容を読んで、過去、信じ込み、ネガティブ指向など様々なものから自分を自由にしていく週なのかな、と漠然と思っていた。
この週もかなり部屋の掃除をした。一足早い大掃除の様相だ。そして、この頃急に寒くなったこともあり、肩や首が緊張して痛くなったり、頭が痛くなる日多かった。
また当初の予想通り、自分の思い込みに近い思考パターンと向き合うことになったり、マイナス思考がポンと飛び出てくることがあった。どれについても、ある程度それらとは距離をおいて見ていくことが出来たが、なかなかしんどいと思ったのが正直なところだ。
自分がわりに理想主義的で真面目、几帳面な面があるので、どこかで「こうあるべき」「こうありたい」という考えがあり、その事が気軽に楽しんで行動することを妨げていると改めて気づかされた。一方で忍耐力はあまりなく、理想があってもすぐにそこに到達できるわけではない、そんな自分に嫌気がさして、自分で自分の身動きをとれなくしているのではないか、ということにも気づいた。気づいたというよりも、わかっていたけど改めてその事に向き合わされたというのが正確なところだが。
●第6週 ガマズミ
この回の前日に展覧会に行き、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」を観ていた。講義の中で、ラピスラズリが絵の具の原料に使われていたという話が出た。「牛乳を注ぐ女」でもエプロンのブルーの部分はラピスラズリを使っているというのを知っていたので、またもやリンクが出ているなと思った。
この週も引き続き掃除を可能な限りやっていた。
11月22日に振付家のモーリス・ベジャールさんが亡くなった、というニュースを知る。ご高齢で体調も思わしくないのは知っていたが、ショックは大きかった。このニュースを聞いて自分が自覚していた以上に、ベジャールさんの影響力が自分に対して大きいことを知る。彼の数多くの仕事の中でも20ほどの作品しか拝見していないし、全盛期のカンパニーを観られた世代でもないが、彼の作品は心の深いところまで浸透していた。真実偉大な天才であった。
●第7週 スピリッツ、ハリエンジュ、ツリガネニンジン、ウワミズサクラ
この回の講義を受けて、祈りについて認識を新たにする。今までは祈ることに対して、よくわからない点があって、自分の中での位置付けができていなかったが、なるほどと腑に落ちる思いがした。
フラワーエッセンスでハリエンジュは飲めて特に嬉しいフラワーエッセンスだった。この週あたりから、わけもなく楽しい気分になる自分を楽しめるようになっていた。
この週も引き続き掃除を時間や体力がある時に続ける。また手芸が自分の中でブームになってきていて、以前から作っていた写真立ての他に、布で装飾した小物入れなどを作っていた。
人間関係でも家族関係で、大きな浄化が起こって一区切りがついた。離れたところに住んでいる家族には贈り物をすることによって、同居家族とは話し合いが生じることにより、「マウントフジフラワーエッセンス基礎講座」が始まってから表面化してきていた諸々の物事が清算され、すっきりした気分になった。
●第8週 マツヨイグサ、フキノトウ、メイゲツソウ、ボケ(レッド&ホワイト)
この週になっても変わらず掃除熱は続き、時間があれば掃除している。とはいえ家全体としてそれほど綺麗になっているわけでもなく、潔癖症のように神経質にやっているわけでもない。歳の瀬の大掃除と身辺の大掃除が一緒になって、一区切りつけて新しいことに備えるための一つの方法として、掃除をしているようなところがある。そして手芸熱も盛り上がりをみせ、思いつきで古布を使って敷物を作った。寝食を忘れるくらい熱中してものを作ったのは久しぶりで、そのこと自体を楽しんだ自分がいた。
自分の中にある女性性について考えさせられた週でもあった。私は幼い頃からなぜだか女性らしい考え方、行動パターンで苦手に思う部分があった。苦手意識をもつとなるべくその部分は自分から遠ざけておきたくなって触れないように放っておいたのだが、そろそろそれらも解きほぐしていくことになるのかなと思う。
●まとめ
「マウントフジフラワーエッセンス基礎講座」が始まる前の時期、漠然と自分がこれから新しい段階に入っていくような感覚があった。振り返ってみて、「マウントフジフラワーエッセンス基礎講座」期間中は新しい始まりを迎えるにあたり、必要な浄化期間、下準備期間だったように思う。
「マウントフジフラワーエッセンス基礎講座」のワークで、家の地下に掘った穴の中にとどまっているヴィジョンが浮かんだことがあった。これに象徴されるように、今は自分の内側にとどまってじっくりと考えて、内面を広げて充実させる期間なのかな、と感じていた。フラワーエッセンスではイカリソウやガマズミなどがそれに対応して選ばれたのだと思う。そうすることによって、自分の考え方や志向傾向を見直すことにもなった。過去を振り返って癒すこと、人と分かち合うことを自然にすること、ただ楽しむこと、自分の中にある女性らしさを見ることといったプロセスが自分の中に自然に生じていった。
この期間中様々なところで布置が生じたが、自分の内面と対応して、別に私が直接働きかけたわけでもないのに、周りの人の態度が明確に変化していったのには本当にびっくりした。また、文章を書く時の態度が今回レポートを書いていて変わったのにも驚いた。以前は一つの文章でも細かいところに迷いや葛藤が生じて、書いては直す繰り返しが多かったが、今回はわりにすんなり動くところは動き、留まるところは留まって書けるようになった。自分を疑ったり、評価して疲れることがなくなり、流れを許す姿勢が生じたためだと思う。
8回目の実技では、はじめは洞穴の中にいたが、次第に光に溢れたくさんの花が咲き乱れる、お花見の大宴会のようなヴィジョンが浮かんだ。これからはそんな季節が来るといいと楽しみにしている。
最後に。講師のサンバドさん、パビットラさん、講座を一緒に受講した皆さん、ありがとうございました。