〜マウントフジフラワーエッセンス基礎講座体験談〜
八代小夜子
掲載日: 2006年 6月14日
「マウントフジフラワーエッセンス基礎講座」を受講し始めた頃は、自分自身がとても大きく変化し、日々の生活にも大きな変化が表れていた時期でした。そして、自分の本質からの声に従って生きる、ということを学び始めた時期でもありました。そのため、この「マウントフジフラワーエッセンス基礎講座」の開始を、とてもワクワクした期待感を持って待っていました。
私の場合、「バッチフラワーエッセンス基礎講座」を終え、その流れで「マウントフジフラワーエッセンス講座」受講を決定してしまったわけですが、第一回目を受けて予想に反しての講義にびっくり、「私には無理かも…」と思いました。というのも、講義の後、エネルギーを感じてフラワーエッセンスを選ぶという実技から始まったからです。バッチ博士のフラワーエッセンスを使用していた時も、フラワーエッセンス自体のエネルギーをなかなか感じることは難しく、その得られた感覚に対しても明確な自信も持てずにいた私にとっては、なかなかに緊張の連続の受講となりました。実際のボトルのリーディングでは、「マウントフジフラワーエッセンス講座」の回が進むにつれ、手にピリッとした感じや映像が浮かんだりした気もするようになってきたのですが、それが良い感覚のものなのか、あるいは悪い感覚のものなのか判断がつかず、結局、何となくの感覚でボトルを選んできたように思います。しかし、その何となくの感覚で選ばれたボトルでさえも、様々な気づきや後押しを私にもたらしてくれたようです。
第1回:アカツメグサ、クサボケ、マツヤニ
バッチ博士のフラワーエッセンスの時と同様、私は感情面よりも肉体への影響を感じやすいようなのですが、このマウントフジフラワーエッセンスをきっかけに、しばらくの間、眠気と食欲、そして疲労感との戦いが始まることになりました。とにかく何時間寝ても眠い。食事に関しては、普段食べないようなものも口にしたくなり、食欲を止めることが出来ませんでした。
この週、第1チャクラへのボトルとともに起きた出来事に関して言及すると、直接フラワーエッセンスを飲んだことと関わりがあるのかは分からないのですが、とにかく左半身への災害を多く受けた1週間でした。左手の裂傷、左足の火傷、左目コンタクトの紛失。そして、母親との間にちょっとしたいざこざが何度となく起き、最終的に彼女が左肋骨を折るという形でいざこざが終結するという事件がありました。この事が何のメッセージを持って起きたことなのかは、いまだはっきりとは分からないのですが、母の持つ短所や私自身が幼少期より彼女に対して抱いてきた怒りなどをクローズアップさせ、その硬直したいらだちを多少なりとも溶かされたように感じる1週間でした。左側が女性性を示すということゆえ、私自身の女性性と母親との関係を示唆するものだったのかもしれません。
第2回:トネアザミ
この週よりさらに食欲が増し、また、普段ならば胃がもたれてしまうので口にしないような味の濃いものや脂っこいものが無性に食べたくなりました。疲労感についてもさらに日を追うごとに増すようで、体中が痛み、特に右股関節の痛みと両肩の重苦しさから熟睡できない日が続きました。また、身体的な不快さからなのか、精神的にもイライラすることが多く、まるでジェットコースター病のように平穏で気分よくいたと思ったら、ただ道を歩いている最中にさえも感情が高ぶって涙が出てきてしまうようなこともありました。
この時期一番つらかったものは、自分自身ではすでに過去として決別しているはずの事柄が再び蘇ってきたということです。「バッチ博士のフラワーエッセンス基礎講座」を受講中の3月末に、半年も前に逃げるようにして別れたはずの彼から意味不明のメールを受けとっていたのですが、その時はただ「今さらなんだろう?」と奇妙にしか思わなかったものが、この週を機に、急に何かを過去に引き戻すかのように、つらかった時の映像がまた頭の中をグルグルと回りはじめたのです。「あ〜、やっと解放され始めたというのに…何ということだろう」。周囲で起こる全ての出来事、全ての人の態度が腹立たしく思えて、ひどく憂鬱な1週間だったように思います。
この週私の元にやってきたトネアザミは、いったいどんなメッセージを持ってきてくれたのだろうと考えながらの1週間でした。そして、私は今まで、そこにある現実から、あるいは過去の経験から逃げて、それを解放されてきている…と感じていただけだったのかもしれないと思いました。彼が半年も経って急に連絡をしてきたこと、そこにある不快な体験と感情、それは、その背後にある根底の問題に「『不屈の魂』でむかえ!!」というメッセージだったのかもしれません。
第3回ジシバリ、ノハラクサフジ、イヌキクイモ
この頃より、さらに増す疲労感から朝起きることがとても困難で、「なぁ〜んにもやりたくない!!」と思う日が多くなりました。
精神的には、先週から引き続きいらだつ日が多かったように思います。
私は自分自身を多重人格的だなぁ…と思うような節があるのですが。というのも、1人でいる時はひどく大胆で無鉄砲な行動を取るのに対し、そこに別の人間が関わったときには、まるで人が変わったように消極的で自発性がなく、適当な笑顔で全てをごまかしてしまう態度が見られるからです。そして、今回選ばれた3つのフラワーエッセンスは、私自身の対人コミュニケーションの姿勢をとてもよく表しているように思えました。自分のパワーを放棄してしまっている自分、他人のちょっとした反応に左右され、それにより劣等感を見出してしまう自分、どこにいても自分の場所じゃない気がして、結局は一人でいることを選んでしまう自分。そんなものを浮き彫りにしてくれたように思います。自分の自分に対する思い込みや制限でどれだけ生きづらくしてきたのだろう・・・、どうしてこんなにもたくさんのことを怖れてきたのだろう・・・、と自分自身が持っているビリーフについて考えるよい機会となったように思います。そしてだんだんと周りの見え方が変わってきはじめたようにも感じました。
第4回:ミツバツツジ、オダマキ、タチツボスミレ、ダンコウバイ、ミゾソバ
いままで3回は自分自身で自分のためのフラワーエッセンスを選んできましたが、この日初めて他の人のフラワーエッセンスを選ぶワークを行いました。はっきりとわからなかったらどうしようと、あまりにも緊張したのと集中したのとで体中汗をかいてしまいました。こういうときに自分の自信のなさが露呈するなぁ…と思いながら。
この第4回目と第5回目の間はゴールデンウィークを挟んでいたことで、3週間という空きがあったので、いつものボトルよりも、かなり長いおつきあいをすることになりました。
その間の変化というものは、今から思い返すと、ある種の区切りだったように思います。身体的には、変わらず体に痛みが走り、ここ数年落ち着いてたはずの偏頭痛にも悩まされていました。一方、食欲は増すばかりで、食べても食べても満足できないという2週間でした。感情的なコントロールもうまくいかず、わけもなく不機嫌な気持ちや落ち込みがやってきて、否定的な感情や記憶がグルグルと頭の中を駆け巡ります。道ですれ違う人々の態度に怒りを感じ、「もううんざりだ」と思う自分がいて、そんな精神的な不安定さによるものなのか、または食生活が災いしているのか、便秘と下痢を繰り返すような毎日が続いていました。
しかし、最後の3週目に入って、徐々にずっと続いていた辛い気分が軽くなってくるのを感じるようになったのです。
ちょうど3週目に入る頃、夢に関するワークショップに参加をしていました。いわゆるサイコドラマのような展開によって、一人の方の夢をみんなで見ていくというものです。おそらく、ここでの気づきとフラワーエッセンスのサポートが相互に作用したのではないかと思います。突然に『OK!!』と思えるようになってきていることに気づいたのです。イライラすることは、まだまだたくさんありました。なのに、そこに執着していない自分に気づいていたのです。
第4チャクラの問題で思い当たるのは自己評価の低さでした。「素直でおとなしい良い子でなくてはいけない(愛されない)」という根底の思い込みと同時に、そうあるようコントロールしようとする両親とそこから抜け出すための試み、そして結局は抜け出せない自分との葛藤。そんなものがいつもグルグルと解けぬ鎖のように絡みついていました。
自分たちにとって理想の子供へとコントロールしたがる両親から離れるために、できるだけ手の届かないようにと遠く札幌で大学時代を過ごしたりと、決して彼らには相談せず、自分の意思だけで決定してきたその一方で、周囲の人の顔色をいつも伺いながら、裏を考えたり先読みして、そして結局のところ自分との間に結界をはり、それを笑うことでそこにある問題をなきものとしてきたように思います。
その方法は、今まではなんとかうまくやれた方法でした。それが、恋愛という緊密な関係においては同じようにはいかなかったのです。半年前に逃げるようにして別れたときには、問題の全ては相手にあるように思い、まさかそれが自分と両親との間にある問題が投影されているとはほんの数ヶ月前までは思ってもいませんでした。
そして、この第4チャクラのフラワーエッセンスを飲み始めて3週目に入って、突然OKが出たような気がし、ずっと手放せなかった過去の怒りや恨みに対して、全面的にではないにしろ執着が薄れていくのを感じました。また、他人に受容してもらうために自己犠牲を払っていた自分に気づき、相手に「NO」と言えた事。何かが動き出したような気がしてきたのです。
第5回:マルバハギ
身体への痛みは相変わらず続き、甘いものが辞められず「マウントフジフラワーエッセンス基礎講座」が始まってから5kgも体重が増えてしまいました。また、今までは自分が少しでも改善されているような気がして、体が疲れていても通っていたこの「マウントフジフラワーエッセンス講座」にもこのフラワーエッセンスを飲み始めてから「休みたいなぁ〜」と思うようになり、前回の第4チャクラの時に、何かが始まるような期待感を感じていたのに、すっかり元に戻るどころか後退してしまったような気がしました。
また、このマルバハギのフラワーエッセンスが選ばれた日、いつもは保存料の酢の酸味を感じるこれらマウントフジフラワーエッセンスですが、今回に限ってブランデーのような芳香を感じ、ミックスが違うのかなぁとパビットラさんに実際に尋ねてしまった次第でした。心理的なものが作用して味覚が変わることは周知のことですが、今回に限って精神状態に特別な変化があったわけでもありませんし、味が違うなんてなんだか狐につままれたような気がしました。
(弊社注:現在、飲用のストックボトル、コンビネーションボトル(フォーミュラー)の保存料は米焼酎となっております)
今回のマルバハギは特に過去の恋愛に関することに有効的だとあり、まさにそのような状態にあったので、選ばれたときはとても驚いたのですが、この1週間はさらに奇妙でした。会う人会う人になぜか、家庭についての説教を受けたのです。彼らは、仕事で受け持っているクライアントさんをはじめ、たまたまバスで乗り合わせたおばさんであったり、公園に住まう浮浪者だったりしました。そして、最後に申し合わせたかのように「素敵な人と結婚しなさいね。あなたに幸せになってほしい」と言われました。あまりにも皆が熱心に話をされるものだから、なんだかそろそろ結婚しようかなぁ〜という気になってきて、それにしても一体何のメッセージなんだろうか…とこれまた狐に騙されているような気分になった1週間でした。
第6回:フジ
相変わらず眠気と食欲がますます抑えられず、この頃より体重増加が著しくなってきました。「マウントフジフラワーエッセンス講座」の開始と共につけ始めた日記をなぜか書く気になれず、白紙の状態が続き、今思い返しても、この1週間どんなことが起こったのか詳細な記憶を辿れずにいます。過去に蓄積された怒りが再び訪れ、その怒りと悲しみの感情が高ぶることも何度かあったのですが、そんなものがひどく面倒くさくも思え、どうでもいいような気さえもしてきました。
第7回:ボタンヅル、センニンソウ、シャガ、スピリッツ、ミゾソバ
ほんの数週間前のことであるのに、この週にあったことや感じたことは記録に残っておらず、記憶にもほとんど残っていないようです。ただ一つ、何となく死への憧れのようなものを感じることがありました。何かのきっかけがあったと言うわけでもなく、精神的に追い詰められて思ったわけでもないのですが、ふとそんな気になることがあったように思います。
第8回:イタドリ、シロバナタンポポ、ボケ、メイゲツソウ
今回はフラワーエッセンスを選ぶ準備として、自分自身の女性性と男性性を感じてみるというワークから始まり、「そんなもの良く分からないよ」と思ったのですが、意外にも鮮やかなビジョンとして現れ、自分自身でも驚きました。男性性に対するエッセンスとして、これがまた男性性に関するフラワーエッセンスが2種も選ばれたので、さらに驚いてしまいました。
今回のフラワーエッセンスは、今までのものとはまるで違う感じを受けました。まずは、あれほどまでにしつこく悩まされた身体的苦痛から解放されたのです。眠気に関してはまだ残るものの、疲労感や食欲がたったの一晩で解消されました。そしてそれと共に、精神的な平安と前向きな気持ちが徐々に戻ってくるのを感じることができました。
全体を通してみて、苦しいことがあったり奇跡的なことが起こったりと、この期間にたくさんのことを体験し、受けとること、大きな流れに乗っていることを実感しました。体験するたびに気づきがあって、決してそれは劇的な変化ではないのですが、そのフラワーエッセンスのサポートが気づきを促してくれ、それによって少しずつ変化していったように思います。
最後になりますが、サンバドさん、パビットラさん、いつも丁寧で細やかなご指導、本当にありがとうございました。